鳥取大学 入学試験情報

農学部 生命環境農学科

佐野 菜月さん

個別の大学訪問を申し込み、情報収集して受験態勢へ

大好きな「食」に対する関心から世界の食糧問題などにも興味を抱き、私は農学を学びたいと思うようになりました。また以前から、地方で地域の人々と関わりながら学びを深めたいという思いを持っており、人口最少の鳥取県に注目したことから、高1の夏には、私の求めるものが全てそろっている鳥大へ進学することを心に決めていました。

両親は私が鳥大を志望していることを応援してくれていたので、家族旅行を兼ねて鳥大を訪問しようということになり、Webサイトの大学訪問申込フォームから申請して、高2の冬にキャンパスを訪れました。入学センターでは、総合型選抜や学校推薦型選抜の試験科目、合格者数、大学生活のことなど自分の知りたかったことを詳細に教えていただきました。私の高校は直近で鳥大に進学している人がおらず、受験に関する情報が少なかったので、このときに頂いた各種パンフレットや資料が受験準備に大変役立ちました。それに、実際のキャンパスを歩き、鳥取の雰囲気を味わえたことで進学への意欲が高まり、全ての受験チャンスを生かすため総合型選抜にチャレンジすることを決心しました。

考える・書く・話す、全て駆使して自分の“核”を構築

佐野 菜月さん

自己推薦・志望理由書は、自分が本当に伝えたいことは何なのか、その核がしっかりしていないと文章を短くすることも広げることもできません。そこで私はまず、自分の思いをとことん突き詰めて考えました。ノートに書き出したり、家族に話したりすることで整理し、自分の核を少しずつ構築。内容が粗方まとまったところで学校の先生に添削をお願いしました。すると、なぜ鳥大なのか、なぜ農学部なのかという部分が弱いとの指摘が。そこからさらに考えて、何度も書き直しましたが、おかげで自分の思いがより伝わる文章になったと思います。
出来上がった自己推薦・志望理由書を携えて、書いた内容の分野に詳しい知識を持っていそうな先生に面接練習をお願いしました。全部で10人くらいになったでしょうか、指摘されるポイントが先生ごとに異なり、具体的な知識も得られて参考になりました。

1次面接の当日は、絶対に受かりたいという気持ちが強すぎてガチガチに緊張! それでも自分の核がしっかりと固まっていたので、最低限その部分は伝えることができました。面接では、自己推薦・志望理由書に沿ってより具体的なことを問われるので、それが明確に答えられるよう準備しておけば大丈夫だと思います。

グループ討論は、全員での“協働”を意識しよう

佐野 菜月さん

高校生が社会課題の解決策を考えるプログラムに参加したことがあり、グループディスカッションの経験はあったものの、私の高校は総合型選抜や推薦で受験する人がほとんどおらず、受験前に練習する機会はありませんでした。そこでグループディスカッションの対策本を熟読、良い例・悪い例などを参考に、自分がその場にいたらどうするだろうと頭の中でシミュレーションしました。

本番では書記を担当。討論全体を俯瞰することができる役割だったので、論点がずれそうになったときは元に戻るよう誘導し、なかなか発言できない人がいたら話を振るということができたのは良かったですね。グループディスカッションで大切なのは「協働性」です。他の人の意見に耳を傾けつつ自分の主張を整理し、全員で力を合わせて討論をまとめる姿勢を心がけました。

合格の発表は先生と家族、親しい友人にだけ伝えて、国公立大学を目指している同級生の邪魔にならないようひっそりと喜びました(笑)。合格者が受ける入学前教育のe-ラーニングは、意外と忘れていることがあり、復習に役に立ちました。面白かったのは、レポートの書き方を練習する課題。200字という少ない文字数の中で、自分の考えや根拠を端的に述べるのは難しかったけど楽しくもあり、入学後に必要なスキルを一足先に経験できてとても良かったです。

後輩たちに贈る言葉

「求める力」を理解して万全の準備を!

総合型選抜では、学科や受験科目ごとに「求める力」が示されています。ですから私は、「大学がどういう人材を求めているのか」を意識して受験準備を進めていきました。求められているものと自分とを照らし合わせて、マッチするポイントを探り、自分の強みとしてアピールするといいと思います。

2次選考の個人面接では、思わぬ質問をされて答えに詰まるシーンがあり、うろたえました。けれども、素直に「少し時間を下さい」と伝え、考えをまとめた後に答えました。面接でうそは禁物ですし、何も答えられないより数十秒程度の時間を頂いて、自分の考えをしっかり発言できるほうがいいですよ。

MY FAVORITE TOTTORI

プリプリ食感の「モサエビ」

海なし県出身なので、日本海に面した鳥取のスーパーの、鮮魚コーナーの鮮度と充実度、そして魚介類の美味しさに衝撃を受けました。ただ焼くだけでもすごく美味しいんですよ。

中でも好きな魚介は「モサエビ」。鮮度劣化が早いので遠隔地へはあまり出荷されないそうで、地元だからこそ食べられる“幻のエビ”だとか。煮ても焼いても美味だけど、なんといっても刺身が最高。甘味が強くて、プリプリッとした弾力のある食感がたまりません!

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