鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 人間形成コース

松本 紗可さん

先輩の受験体験談に背中を押され、総合型選抜に挑戦!

昔、祖母が幼稚園の先生として働く姿を見て、「格好いい」と憧れていた私。自分自身は子どもと接するのはあまり得意ではなかったんですが、高校生になると通っているバレエ教室で幼児や小学生の後輩たちに教える機会が増えてきました。そのうちに幼い子どもたちに接することや、どうやったらうまく伝わるのか自分なりに考えることが楽しくなり、地域のとの関わりを大切にする幼稚園教諭になりたいと思うようになったんです。

地元出身で、鳥大附属小・中学校に通っていたので鳥大は身近な存在。高2の後期には志望を人間形成コースに絞りました。総合型選抜があることは知っていましたが、自分には縁がない話だとあまり気にしていなくて。その時点では一般入試で受験しようと考えていました。でもあるとき、友達が「総合型選抜を考えている」と話すのを聞き、改めて「私は受験にどう向かう?」と突き詰めて考えるようになりました。

高3の夏に訪れたオープンキャンパスでは、総合型選抜で入った人、一般入試の前期は駄目だったけど粘って後期で受かった人と、いろんな先輩方の生の声を伺って、総合型選抜に挑戦して駄目だったとしても気持ちを切りかえて頑張ることもできるんだと分かり、受験チャンスを増やすため総合型選抜にチャレンジすることにしました。

画面の向こうに自分の思いを伝えるためには?

松本 紗可さん

自己推薦・志望理由書の作成は、2回ぐらい添削してもらったらできるかな思っていましたが、それは大きな間違いでした。最初に書いた文章は、先生の添削で真っ赤に。項目ごとに伝えたいことを1つ決め、それを中心にして展開するようアドバイスを受け、夏休みの1カ月を丸々使って内容を詰めていきました。

1次面接の対策では、まず出来上がった自己推薦・志望理由書の中で補足説明が必要なところ、質問されそうなところをチェック、その部分の説明を付せんに書き込んで貼り付け。要点を頭の中に入れて、どの部分を突っ込まれても答えられるよう準備しました。

ところが面接練習では、淡々と話し過ぎて、鳥大に入りたいという熱量が伝わらないという指摘が。特に1次はオンライン面接。画面越しでも思いが伝えられるよう大きな声でハキハキ話すことを心がけ、Web会議システム「Zoom」を使った練習では、マイクの位置、口からの距離、声の大きさなどを細かく確認しました。自己推薦・志望理由書や面接では、思っていることがうまく文章に表せない、記述ができてとしても面接で話すときにはどんな言葉で表現すればいいのか分からないと、うまくいかないこと尽くしで、“思いを伝える”ことの難しさを痛感しました。

過去問を参考にみっちり練習、2次対策は抜かりなく

松本 紗可さん

小論文は、夏休みに入学センターを訪問し、過去問を閲覧させていただきました。オープンキャンパスでも閲覧できるので、参加された際はチェックしてみてください。それを基に練習を繰り返し、先生からもアドバイスをたくさんもらっていたんですが、本番の出題は結構難しくて。でも、試験は小論文だけではないので、ここで100%の力を出し切れなくてもいいからとりあえず全部埋めよう、という気持ちで書き進めました。英文の設問は、教育に関する専門的な用語が出てきます。教科書では見たことのない単語に戸惑いますが、前後の文章、全体の構成からおおよその意味を予想して回答すれば大丈夫。

口頭発表は、過去に実施された形式を例に、練習で書いた小論文の内容を1人で説明してみるという形で練習しました。幸いにも本番も同じ形式で、小論文を書くときから口頭発表を意識してまとめていたことも功を奏して、自分の考えを明確に伝えられたと思います。事前に発表内容をメモする時間がもらえるので、数分でまとめ、制限時間内に発表する練習はしっかりやっておきましょう。

グループディスカッションは、論点がずれないように気を付けること、仲間の意見に共感することが大事なポイントです。また、もう一つのグループの発表を聞くときは気になるところをチェックし、質問事項を考えながら集中して傾聴するよう心がけました。

後輩たちへ贈る言葉

正解がない試験。だからこそ“自分”を持つことが大事

総合型選抜の試験には、通常のテストのように明確な正解はありません。だからこそ難しいのですが、他の人のことは分からないし、自分の正解は恐らく自分の中にあるから、すべきことをしっかりとこなし、自分の言葉で質問に答えられるようにすることが何より大切です。

準備することがたくさんあり、途中で「自分には無理かも…」とマイナスな気持ちになることもありますが、1人で考え込むのではなく、先生方、同級生、家族の力を頼って最後まで走り抜きましょう!

MY FAVORITE TOTTORI

心を癒してくれる美しい星空

「星取県(ほしとりけん)」を名乗るほど、鳥取県の夜空はたくさんの星を眺めることができます。地元出身だからもう当たり前のようになっていますが、夜、家に帰り着いた時、玄関先で空を見上げると、キラキラ光る星たちがいつも見守ってくれていて、ホッとするんですよね。幼い頃は、庭に布団を敷いて寝転がり、家族と一緒に流星を見つけたことも。

県内どこでもキレイに見られますが、観測を邪魔する灯りが少ない鳥取砂丘の真ん中はオススメのスポットです♪

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