鳥取大学 入学試験情報

農学部 生命環境農学科

箱田晃大さん

菌類きのこ研究をリードする鳥大を目指して

「きのこから人間の健康が保てるような成分を見つけられないだろうか」。祖母が闘病する姿を見ているうち、僕の心にそんな思いが芽生えました。地球上には数え切れないくらいたくさんの種類のきのこが存在していて、そのほとんどがまだ未解明だといいます。その分野で進学先を探していると、菌類きのこの研究が盛んな鳥大を見つけ、「自分のやりたいことを学べるのはここしかない」と感じました。

志望校を鳥大1本に絞り、まずは、自分の気持ちを直接鳥大の先生に伝えられる総合型選抜に挑戦することに。もし駄目でも、学校推薦Ⅰ・Ⅱ、一般入試の前期・後期まで全ての試験を受けるつもりでいました。情報収集は鳥大の公式サイトで。どんな試験科目があり、どんな問題が出されているのかといった入試情報はもちろん、直近の研究内容、学科やキャンパスの紹介動画もチェックし、モチベーションを上げていきました。鳥大は地元から遠く、コロナ禍にあって事前に訪問できなかったので、動画で少しでも雰囲気を感じられたのは良かったです。

願書や論文は、一番伝えたい“芯”を意識して構成しよう

箱田晃大さん

僕が受験した年は、コロナ感染拡大の影響から、1次面接が中止になってしまいました。だから、自己アピールできる手段は願書のみ。担任の先生に添削していただきながら、何度も書き直しました。書きたいことはたくさんあったのですが、一度書き上げた後に読み返してみると、「何が言いたいの?」と自分でも分からないことがありました。論点がずれていたんです。「読み手に伝えたい自分の意見が、文章の最初から最後まで一貫していることが大事」という先生からのアドバイスを受け、まずは自分の意見の芯を決め、そこから逸れないよう注意しました。

2次の課題論文も、願書と同じことを意識。軸となる考えを基に、誰が読んでもスッと理解できるような内容を心がけました。テーマが出題されてから提出まで約1週間しかないけど、推敲する時間は十分あります。また、課題論文の内容は個人面接で問われます。なぜそう思うのか、根拠となった出来事などを詳しく話せる準備はしておきましょう。

自信を持ってアピールするため、2次対策はしっかりと

箱田晃大さん

グループディスカッションは、入試にその科目のある人たちで集まり、毎日のように練習しました。生徒数の多い学校だったので、同級生だけど初対面という人もいて、本番に近い雰囲気で練習できたように思います。相手の意見をしっかり聴く、それを受けとめた上で自分の考えを述べる、自分の意見を押し付けない、ということに気を付けてディスカッションしました。

本番では、“誰の目線から見た意見なのか”が発言者それぞれで異なっていて、話がうまくかみ合わない場面が。それに気付き、整理するような発言をできたのは良かったです。

個人面接はすごく緊張。でも、和やかな雰囲気だったので話しやすかったです。願書に書いたことについて突っ込んだ質問もありましたが、積み重ねた練習どおり、自分の熱い思いをアピールできました。面接では、短い英文を読んで和訳する英語の問題に加え、生物の基礎的な知識も問われました。これは教科書を見てざっと復習しておけば問題なく答えられると思います。

後輩たちに贈る言葉

グループ討論では“聴く”ことも大切に

総合型選抜では、コミュニケーション能力を十分に発揮することが一つの重要なポイントになります。コミュニケーションというと、自分の考えを伝えることばかりに注力してしまいがちですが、“聴く力”も大事な要素です。高校のボランティア部の活動で、豪雨災害に遭われた地域の方々にお話を伺う機会があったのですが、そのときの経験から、相手の話を傾聴し、受けとめることの大切さに気付きました。

聴く力は、グループディスカッションでも欠かせません。相手の考えをくみ取ることが、自分の発言をより良いものにしてくれると思います!

MY FAVORITE TOTTORI

大玉の大栄西瓜にかぶりつき!

鳥取県の農産物は美味しいものばかり。中でも僕が感動したのは、県中部の北栄町で栽培されている大玉の「大栄西瓜(だいえいすいか)」。夏に買って食べたんですが、とっても甘くてみずみずしい! 実家にも1玉宅配で送りました。

有名な「二十世紀梨」や、最近人気の赤梨「新甘泉(しんかんせん)」も食べました。他にもいろんな鳥取県オリジナル品種があるんですよ。梨の研究をしている先輩からお裾分けをもらったことも。“鳥大あるある”ですね。

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