鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 国際地域文化コース

諸住帆乃香さん

世界に目を向け、子どもたちを守る活動に従事したい

高校の授業で学んだことをきっかけに、将来ユニセフで働きたいと思うようになりました。そのためには、日本だけでなく世界の文化や歴史を知っておくべきだと考え、それが学べる進学先を模索。はじめは他県の大学を候補に挙げていましたが、担任の先生が「鳥大の総合型選抜を受けてみないか」と勧めてくださったんです。国際地域文化コースのカリキュラムは自分が学びたいこととマッチしていると感じ、チャレンジすることにしました。

そう決めたのは高3の夏で、9月、10月に行われる試験はもう目前。すぐに準備を開始しました。1次面接はこの年からオンラインで実施されることになっていました。でも、画面越しで話すことに慣れていなかったので、本番と同じようにWeb会議システム「Zoom」を使って、先生とオンラインで面接練習。画面を見ながら話していると、「目が合わないよ」と先生。カメラレンズの少し下あたりを見たほうがいいんですね。画面越しでも自分の思いが相手にしっかり伝わるよう、大きな声でゆっくりと話すよう心がけました。対面の面接とは違う難しさやコツがあるので、経験のない人はオンラインでの練習をしたほうがいいと思います。

掘り下げて考えるクセを付け、討論を上手に展開しよう

諸住帆乃香さん

総合型選抜で鳥大に合格された先輩がおられ、受験体験談を直接聞くことができたのはとても助かりました。グループディスカッションのアドバイスも。提示されたテーマや他の人の意見に対して「なぜ?」と疑問を持つようにすると深く掘り下げることができ、次の展開につなげることができるよと教えてくださり、ありがたかったですね。自分でも、過疎化や空き家問題など地元の課題を調べ、知識を広げるように心がけ、具体的な事例と結び付けて説得力のある意見が言えるよう練習しました。

並行して課題論文も毎日のように対策。「意見をだらだらと述べても読み手には伝わらない」と注意され、先に結論を述べ、その後に理由を書き込んでいくスタイルで進めていきました。課題論文の試験はまず資料を読み、設問に解答する形なので、時間を無駄にしないよう、資料を読みながらポイントとなる点に印を付け、それを中心に自分の考えをまとめ、大まかな結論が決まったら書き始めるようにしました。

合格は通過点。大学での学びをイメージし次のステップへ!

諸住帆乃香さん

2次の個人面接は対面。緊張しましたが、たくさんの先生方に相手をしていただき練習を重ねてきたので、自信を持って話すことができました。少し驚いたのは、最後に英語での質疑応答があったこと。「なぜこのコースで学びたいのか」を問われたのですが、英語弁論の大会に出場した経験が生き、なんとか答えることができました。そう難しいことではないものの、突然だと慌てるかも。志望理由、自己PRは英語で話せるよう準備しておいて損はないと思います。

合格発表後に行われた「入学前教育」は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からWebでの研修でしたが、在学生からキャンパスの雰囲気や、どんなゼミがあるのかなどを伺うことができ、モチベーションが上がりました。また、『キャリアプランニング』という本を頂いたのですが、これからの人生について考える箇所があり、大学に合格して終わりではないんだと気付かされました。おかげで、入学までの期間に取り組む「e-ラーニング」の課題も気を抜くことなく取り組むことができました。

後輩たちへ贈る言葉

積み重ねた練習が私に知識と自信をくれました!

実は私、人前で話すのがすごく苦手。同級生とグループディスカッションの練習をしたときも、最初は全然意見を言えなくて、先生に厳しく注意される始末…。それでも頑張って練習を繰り返すうち、次第に発言ができるようになってきました。さらには良かったのは、練習の中でたくさんの人の意見や価値観に触れたことで、知らず知らずのうちに自分の知識が増えていたんです。その甲斐あって本番では、内容のある発言をすることができました。

本番では即興性も必要です。日常生活の中にある情報の一つ一つに目を向け、それについて自分の考えを持つようにすれば思考力、応用力が上がると思います!

MY FAVORITE TOTTORI

心安らぐ昔ながらの近所付き合い

私は幼い頃、別の県に住んでいて、小学生の時に鳥取へ引っ越してきました。鳥取は昔ながらのご近所付き合いが今も残っていて、以前住んでいたところよりも人の温かさを感じる機会が多いような気がします。

道で出会ったおじいちゃんおばあちゃんが声をかけてくれたり、ご近所の方が自分で作った野菜をお裾分けしてくれたり。地域の公民館にはいつも人が集まっていて、いろんな行事を行っています。何気ない日常にある人と人との交流がうれしく、心が温まります。

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