農学部 生命環境農学科
乾燥地農業や海外実習、やりたいことが詰まった鳥大
小6の時、父とネパールへ旅行に行ったのですが、観光名所の寺院で3歳ぐらいの男の子に手をつかまれ、「Money」と物乞いされた経験から開発途上国の貧困問題に気付き、青年海外協力隊などの国際活動に興味を抱きました。また、アフガニスタンで医療活動をしながら用水路を造った医師・中村哲先生の著書を読んで、乾燥地農業にも関心が。当初は地元・九州内で農学部のある大学を志望校に挙げていましたが、私のやりたいことに一番近いのは、鳥大農学部の国際乾燥地農学コースだと思い直しました。海外フィールド演習のカリキュラムがある点にも惹かれ、鳥大一本に絞って受験態勢に入りました。
現役合格を目指して、AO入試から挑戦することに。生徒会活動や体育大会の実行委員長などを培った力が生かせるだろうと、担任の先生も背中を押してくれました。また、AO入試の合格発表は11月と、早めに結果が出るのもいいところ。もし駄目でも、そこから推薦・一般入試に向けてリスタートできます。まずはそこまで頑張ってみようと思いました。
学校生活で経験した苦労や失敗が今こそ活きる!
高3の夏休みは願書づくりに集中。いきなり文章を書き始めるのは難しいので、伝えたことをピックアップして箇条書きにし、そこに肉付けしていきました。でも、先生から「文章になっていない」「意味が分からない」と厳しい添削が…。毎日のように書き直しました。志望理由は3つの項目を掲げ、概要を述べた後1点ずつ詳しく自分の思いを記していく形で構成。自己推薦書には、主に生徒会活動での経験を書きました。友達に協力してもらい、どんな出来事があって、そのときどんな気持ちだったかを話し合いながら振り返り。「苦労」した経験の裏には「努力」があるはず。そういう事柄をピックアップして自己アピールにつなげました。
1次面接の練習では、入退室の仕方、声の大きさ、話すときの目線など、基本的なところからダメ出しが。話すことにばかりに気を取られ、立ち振る舞いの部分が抜けていたんです。先生の指導がありがたかったですね。志望理由などを丸暗記するのは良くないといわれますが、私の場合、言葉がすらすら出てこないことがあるのであえて丸暗記しました。それから、役に立ったのが「面接対策ノート」。面接練習でうまく答えられなかった質問があったらすぐにメモ、それに対する回答も書くなどして本番に備えました。
論文に書いた内容は、面接でも答えられるようにしよう
2次選考の課題論文は、「主体的に学ぶために、どのようなことが大切か」というテーマ。高2の授業でやった地域調査のことを例に挙げて書きました。具体的な体験談が入ると、説得力のある内容になると思います。ただ、課題論文に記述した内容は、2次の個人面接の時に尋ねられます。質問されることを意識しながらまとめるといいと思います。また、突っ込んだ質問が飛んできたときにどのように答えるか、事前のシミュレーションは必須。私も願書に書いたことに対する回答はある程度準備していましたが、課題論文は、書き上げたことに満足して終わっていて…。面接で詳しい説明を求められたときは、少しヒヤッとしました(笑)。
グループディスカッションでは、最初に進行・記録・タイムキーパーといった役割分担をしたのですが、私たちのグループは進行役の人がタイムキーパーも抱えてしまい、ちょっとぐだぐだに。役を担えば発言量がおのずと増えるので、自己アピールにつながるかもしれませんが、できないと思ったら無理しなくてもいいと思います。場の雰囲気を大切にしながら、みんなで活発に意見を交わし合うことが何より大切ですね。
後輩たちに贈る言葉
新しいことに挑戦し、農学の知識を深化中!
今、学生たちの力で一から農作物を育てるサークル活動に力を入れています。米作りの活動では、種籾をまき育苗するところから始まり、田植え・稲刈り・販売まで手がけています。私は、稲作の方法を全く知らなかったのですが、先輩に習って作業をしたり、農家の方に農機具の使い方を教わったりして、今では一通りのことができるように。すると、田んぼの見方が以前とガラリと変わったんです。面白いなと感じました。
これからもっと日本各地の農業、世界の農業に関する知識を広げ、将来は農業現場に役立つような研究をしたいと考えています!
MY FAVORITE TOTTORI
爽やかな甘さの「二十世紀梨」
鳥取県産米の新品種「星空舞(ほしぞらまい)」をはじめ、甘さが際立つ「大栄西瓜(だいえいすいか)、砂丘地で栽培されている「砂丘らっきょう」、ねばりが強い長芋「ねばりっこ」など、鳥取県の農作物はどれも特徴的で美味しいものばかり!
中でも私のお気に入りは鳥取の梨。糖度の高い赤梨の「新甘泉(しんかんせん)」という品種も人気が高いんですが、シャキッとした食感の青梨「二十世紀梨」は爽やかな甘さで、いくらでも食べられるんですよ。
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