鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 国際地域文化コース

小林笑果さん

故郷を元気にしたいから、もっと地域学を学びたい

私は、高校の「地域探究」という専門科目の中で、地元集落の魅力を発信するプロジェクトに取り組みました。約30年前に造られた彫刻公園のできた経緯、置かれている石の彫刻の情報等を調べ、パンフレットを作成して地域の人に伝えようというもの。鳥大地域学部の先生も来られ、地域学の授業や活動へのアドバイスもしていただきました。この授業をきっかけに地域活性化活動にもっと携わりたい、地域学が学びたいという思いが芽生えたんです。私の姉もAO入試で同じ学科に進学していたこともあり、自然と第1志望に選んでいました。

願書で伝えたいことはたくさんあったのですが、高校の先生から「この表現は伝わりにくい」「もっと具体的に」と添削していただき、何度となく書き直しました。姉も「この部分は自己推薦書のほうに書いて、浮いた文字量で志望理由をもっと膨らませることができるよ」と教えてくれたので、ありがたかったですね。書く内容によっては、志望理由書と自己推薦書のどちらにも書いてもおかしくないものがあるから、どちらに書いたら自分の思いがより伝わるのか、文字量のバランスを見ながら配分するのは一つのポイントですね。

一番効果的に伝わる方法で熱い思いを表現

小林笑果さん

鳥大のオープンキャンパス時に紹介された地域学の本を取り寄せて読んだり、願書に書いた専門用語について調べ、説明できるよう準備したりという対策は、入試の間ずっと継続。また、AO入試を受ける同級生と一緒に、面接の想定問答をたくさん考えて練習しました。  

1次面接の当日はド緊張! それでも「どれだけ自分の気持ちを伝えられるかが大事。丸暗記では伝わらないよ」という先生の言葉を思い出しながら入室。答えるのが難しい質問もありましたが、対策が功を奏し、自分が積み重ねてきたこと、これからやりたいことにつなげて答えることができました。

1次面接終了後は、すぐに2次試験の準備に取りかかりました。一番時間がかかったのは「自己表現」。高校で取り組んだ地域探究のプロジェクトのことをパワーポイントにまとめ、プレゼンをすることにしました。実際に作成した彫刻公園のパンフレットも、当日面接官に見ていただく資料として準備。持ち運べる成果物があれば直接見ていただくのが効果的ですね。プレゼン練習では、伝えたい内容が多すぎてつい早口に。先生に「印象に残りづらい」と指摘を受けました。無駄なところは省き、特に大事な部分はゆっくり話す、分かりやすい語句に変える、といった工夫をしました。

量より質、テーマに沿った自分なりの意見を大切に

小林笑果さん

2次のグループディスカッションは、ジェンダー論がテーマでした。私はあまり深く考えたことのない分野だったのですが、ほかの人は知識が豊富で、たくさん意見を出していたので、正直焦りました。でも、今振り返ってみると、知識や発言が多ければいいというわけではなく、自分なりの考えを簡潔に話すことが大切だったのではないかと思います。ほかの人の発言に対して質問をしなくてはいけないので、メモを取りながら聞くのも大事ですね。

課題論文は苦手だったので、様々なテーマで何度も練習。そのおかげで、どれぐらいの文字数でまとめればいいかという感覚が身に付いていて、時間に余裕がない中でもなんとかまとめることができました。書いた内容は2次個人面接で問われます。それも想定し、中途半端なことを書かないように心がけました。

合格の自信は全くなかっただけに、発表を見たときはすごくうれしかった! 入学前までに取り組む「eラーニング」は、鳥大から与えられる最初の課題です。合格にホッとして疎かになりそうですが、私は「ここで手を抜くと、その後の大学生活も同じようになってしまう」と思い、最後までやり切りました。自信もつき、新生活への良いスタートとなりました。

後輩たちへ贈る言葉

高校生活・受験対策の記録ノートが役立ちました

私は、高校時代に取り組んだ地域活性化活動や関連する授業などについて、事あるごとにノートに記録していました。活動内容はもちろん、そのときの自分の気持ち、疑問に思ったことなども書き留めていたのが、志願票を書くときに役立ちました。また、AO入試の準備で地域について調べたことや、面接対策の想定質問、自分が伝えたいことなどもメモしていたので、面接直前まで見返すことができ、すごく助かりました。ぜひ試してみてください。

MY FAVORITE TOTTORI

鳥取愛にあふれた街と人にほっこり♪

JR鳥取駅前周辺の市街地には、ゆったりできる雰囲気を持った店舗がたくさんあります。長く続けているところが多く、面白い品ぞろえだったり、レトロ感がステキだったり、こだわりが特徴的。それに店主さんがとても気さくで、心が温かい方ばかり。お話を伺っていると、お店や鳥取への愛着を感じてジーンとします。

特に印象に残っているのは、高齢の女性がやっておられるコーヒー専門店。まるで昭和にタイムスリップしたような空間なんです。お抹茶を点ててくださり、ほっこりした時間を過ごすことができました。

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