鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 人間形成コース

西岡寛乃さん

候補に入っていなかった鳥大と運命の出会い!?

地元・広島県内での進学を考えていた私。子どもの頃から自分の妹や友達の弟妹の面倒を見る機会が多く、その楽しさから、教員免許を取得できる教育系の国公立大学を幾つか進学先に挙げていました。ところが高3の7月、突然担任の先生から「1週間後に鳥大のオープンキャンパスがあるよ。AO入試も考えてみたら?」と勧められてビックリ! 予想外の提案でしたが、「校風があなたに合っているような気がする」と言われ、先生が客観的に見てそう思われるのなら、考える余地はあるかもしれないと思いました。

そうして訪れた鳥大の鳥取キャンパスは、緑が多く、広々としていました。キャンパスっぽい雰囲気がステキで気に入りましたし、取得できる教員免許の種類が多く、特別支援学校の免許も取れることが決め手に。正直、人前で話すのはあまり得意ではなく、AO入試には不安はありました。でも、2次選考では小論文、口頭発表、グループディスカッション、個人面接と自分を見てもらえる場面が4つもあるので、「勝負するところは1つではない」ということも私の背中を押してくれました。

前例がなくても、ネットを駆使して情報収集

西岡寛乃さん

夏休みに入ると同時に、急ピッチで受験準備開始! 願書で苦労したのは自己推薦書。私の高校はAO入試を受ける人が少なく、過去の受験報告書もほとんど残っていなかったので、最初は何を書けばいいのか全然分からなくて。先生が探してくれた資料を参考にしたり、自分でもインターネットで調べたりしたことで、徐々にどういう方向性で書けばいいかが見えてきました。先輩の報告書がある場合は、それを活用するのが早道ですよ。適度な文字の大きさ、1文が長くならないようにする、できるだけ具体的に、ということを意識して書きました。

1次面接の対策では、まず一般的に聞かれやすい質問を調べ、それに対する自分の答えを書き出すことから始めました。そうすると、ふわっとした部分がはっきり言語化され、予想外の質問にも対応できるように。また、大学案内などの資料にしっかりと目を通し、人間形成コースの「学びの目的」や「地域教育とは何か」といったことについて先生と話し合いながら理解を深め、志望理由につなげられるよう準備しました。

事前対策も本番も、独自の工夫と柔軟な対応でクリア

西岡寛乃さん

2次選考の小論文は、過去問題を活用して何度か練習。英文資料の和訳がありますが、辞書の持ち込みが可能です。ならば「辞書を引く速さも実力のうち」と考え、1週間前から1秒でも速く引く練習もしました。小論文対策本をチェックして、コツを頭に入れ、教育関係のテーマについて知識を増やすなどして、いざ本番へ。得意科目ということもあり、力を出し切ることができました。

予想外だったのは口頭発表。小論文の内容に沿ってプレゼンをするのだと思っていたら、その年から試験内容が変わったのか、その場で提示された4つのテーマから1つを選び、1分間で考えをまとめ、5分間プレゼンをするという内容だったんです。一瞬頭が真っ白になりました。無理に話の構成を考えようとするのではなく、関連するキーワードを幾つか挙げ、それらをつなぎながらプレゼン。なんとかやり切ることができました。

グループディスカッションは最も苦手な科目。しかも練習があまりできなかったので、ほぼぶっつけ本番でした。あまり発言はできなかったし、進行役の人に話を振られても「分かりません」と答えてしまう始末…。でも逆に、最後の個人面接はそれを挽回できる最後のチャンスと思い、「伝えたいことは全部伝えよう」と強い心で臨みました。合格が分かったときは、担任の先生とハイタッチしました(笑)。

今はまさに教育実習に行くなど教員免許取得に向けて頑張っているところです。「障害児教育研究会」「人形劇研究会」に所属し、子どもと触れ合いながら学びを深めています。

後輩たちへ贈る言葉

苦手なグループ討論も今ある力で一矢報いる!

グループディスカッションでは、周りの勢いに圧倒されて気後れしたり、うまく言葉が出なかったりすることがあります。実際私も、2~3回ぐらいしか発言できませんでした。でも、相手の話に相槌を打って「話を聞いている」姿勢を見せることや、話題が逸れたときに修正するといったことはできるはず。ディスカッションに自信がなければ、そのときできる精いっぱいで十分。自分をアピールできる試験科目はほかにもあるので、最後まで諦めないで取り組みましょう!

MY FAVORITE TOTTORI

開放感あふれる「鳥取砂丘」

鳥取といえば、やはり「鳥取砂丘」。砂丘で日の出を見ようと、ある日友達と一緒に自転車で出かけました。一面サンドベージュの大パノラマで、開放感抜群! 瀬戸内の海岸と違って小石や木の枝などが落ちておらず、裸足で歩いても痛くない砂浜が新鮮で、感触が気持ちいいんですよ。「馬の背」と呼ばれる砂の丘陵を上ると、その先には青い日本海が! 心地よい風を受けながら、サイコーの気分になりました。

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