鳥取大学 入学試験情報

農学部 生命環境農学科

太田 早紀子さん

きのこ研究への憧れと意欲に燃えて、AOでトライ!

私は今、鳥大農学部で菌類きのこの研究をしています。きのことの出会いは、高校の授業で長野の森を訪れたとき。森の中にきのこがいっぱい生えていて、「かわいい」と思ったのがきっかけです。最初はそんな軽い感じだったのですが、調べていくうちに、面白い見かけもさることながらきのこは創薬にも役立つと知り、どんどん興味が湧いてきたんです。私は元々バイオテクノロジーに関心があり、進学先を農学系で探していたら、菌類きのこ研究の先進である鳥大を発見。鳥大には「菌類きのこ遺伝資源研究センター」があり、きのこの研究を手がけている先生方が多いと知り、瞬間に「ここだ!」と思いました。

高2の秋には志望校を鳥大一本に絞り、チャンスを増やすためAO入試も受けることを決意。もしAOがダメでも推薦や一般入試で挑戦しようと考えていたので、センター試験の勉強も並行してやりました。大阪で開催された進学相談会に参加し、鳥大のブースでAOの詳細を尋ねたり、通っていた予備校で情報収集。オープンキャンパスや大学祭にも出かけ、モチベーションを高めました。

自分から動いて受験対策。面接は相手の目を見て自然体で。

太田 早紀子さん

本格的な受験準備は高3の6月頃から開始。実は、母校はAOや推薦入試をあまり推していない学校で、鳥大をAO入試で受けるのは私が初めてだったんです。同級生に他大学をAOで受ける人もいませんでした。それだけに学校でAO入試の情報を得たり指導を仰ぐことは難しかったのですが、担任の先生にお願いして願書の添削や面接の指導をしていただきました。

願書の自己推薦には、アメリカ・ボストンへ海外語学研修に行ったこと、京都大学でiPS細胞に関する公開講座を受講したこと、大阪大学理学部では3日間にわたり分子生物学の実習を受けた経験などを記入。幸いにも高校ではこうした様々なプログラムに積極的に参加していたので、書き込む事柄に困ることはなかったのですが、内容を整理するのが結構大変で……。これでもか、というぐらい書き直しました。事柄を羅列するだけではダメで、「その経験で何を学んだのか」をできるだけ詳しく書くよう意識しました。

1次面接の練習は4~5回程度。面接がどんなふうに行われるかの情報はなかったのですが、とにかく志望理由と自己PRがしっかりと話せるように練習しました。話す内容を頭の中で考えていると、知らず知らずのうちに宙を見つめてしまうので、面接官の目を見て話すことを心がけました。

1次選考は大阪会場で受験したんですが、待合室が静かすぎて緊張MAX! みんな自分が話す内容のメモを黙読していたけど、それをやったら逆に焦りそうな気がして……。「これとこれだけは絶対に話そう」というポイントを頭に思い浮かべ、自然体を心がけて面接に臨みました。

高校時代の様々な活動・経験がAO受験の糧になる!

太田 早紀子さん

私にとってAO入試のヤマは、2次選考の「グループディスカッション」でした。同級生にAOや推薦入試を受験する人がいなかったから、全然練習できなかったんです。でも、本番ではとにかく「自分の意見はしっかり述べる」「人の話をよく聞く」「自分の意見を主張しすぎない」の3点を意識。話が思わぬ方向へ発展しそうになったので、議論の軌道修正も心がけました。進行役やタイムキーパーといった役割は話し合って決めるのですが、ディスカッションのやり方自体が分かっていない状態だったので、立候補はしませんでした。自信のない人は無理することはないと思います。

事前のAO入試対策は十分とは言えなかったのですが、今になって思えば、高校生活でいろんな学習・活動に取り組んでいたことで応用力が身に付き、多様な試験を乗り切ることができたのかもしれません。直前の試験対策ももちろん大事ですが、AO入試では高校3年間の学習・課外活動等を充実させることが大きな力になり、自分を助けてくれるのだと実感しました。「鳥大に入りたい」という強い気持ちも大切だと思います。

AO・推薦Ⅰ合格者が受ける「入学前教育」では2泊3日の合宿研修があるんですが、いち早く大学の友達ができてうれしかったですね。入学後に学力で遅れを取らないようeラーニングもしっかりこなしました。将来は大学院へ進み、きのこ類の遺伝子研究に携わってさらに専門性を高めていきたいと考えています。

今だから言える! 後輩たちへ贈る言葉

グループ討論は柔軟性・協調性がポイント

グループディスカッションは長丁場の試験です。1グループ6名程度で、与えられたテーマに沿って話し合いを行うのですが、資料を読んで自分の考えをまとめ、それを発表し、周りの意見も聞いて、議論を重ねてと、試験の中にたくさんの要素が詰め込まれています。そこではもちろん自分の意見をしっかりと述べることが大事なのですが、柔軟性や周りとの協調性も同じぐらい大事。絶対に自分の意見を押し通そうと主張し過ぎるのではなく、仲間の意見をちゃんと聞き入れて、賛成なら賛成と意思表示し、考えが異なる場合もどこが違っていてそれについてどう思うのかを自分の言葉で話していけばいいのではないでしょうか。

同じグループになった人たちは“AO入試のライバル”ではなく、“問題解決を一緒に考える仲間”。思いやりの心を持ってお互いを尊重し合い、時間内に一つの結論に達するよう協力し合うのがベストだと思います。

鳥取のお気に入り

胸打つ美しさの「浦富海岸」

全学共通教育の健康スポーツ科目でスキューバダイビングの授業を選択し、岩美町・浦富海岸の碧く澄み切った海を泳ぎました。故郷は山に囲まれているので海水浴をあまりしたことがなかっただけに、海底まで見渡せる美しい海に感動! 魚たちが優雅に泳いでいる姿も見ることができました。険しい断崖の島々や海食洞門が並ぶ磯の景勝も見事です。

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