鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 国際地域文化コース

鶴田 幸貴さん

故郷の伝統芸能を守るには? 鳥大でその答えを見つけたい。

僕は小学生の頃、地元・長崎県諫早市に伝わる伝統芸能「浮立(ふりゅう)」をやっていました。地域の安全祈願や五穀豊穣を願って笛や太鼓の音に合わせて踊り、その舞を氏神様に奉納するというものです。小学生が中心なのですが、中高生になっても時々練習に参加し、浮立の先輩として新しく入ってきた子どもたちに指導をしていました。そのうちに、そういった地域の伝統芸能を継承・発展させるにはどうしたらいいか、ということを学びたいと思うようになったんです。

進学先として九州内の大学も少しは考えていたけど、ピンとこなくて。すると担任の先生が「鳥取大学に地域学部があるらしいけど、どう?」と教えてくれたんです。鳥大のパンフレット等を読むと、講義だけでなく、地域調査実習や海外フィールド演習など現場に出かけて学ぶ機会も多いと分かり、「鳥大なら僕が知りたいと思っていることがより地域に密着した形で学べるし、海外に出かけて視野を広げることもできる」と感じました。先生に鳥大のことを教えていただくと同時に、AO入試も勧められたので、鳥大のAO入試を第一志望に決めて受験態勢に入りました。

同じ道を志す友人・先輩との出会いでモチベーションUP!

鶴田 幸貴さん

進路を決めた後、早速鳥大のオープンキャンパスに参加。するとそこで、地域学科をAO受験するという沖縄県の人と出会い、友達になったんです。AO受験者同士で意気投合、SNSで情報交換したり励まし合ったりしていました。また、その友人とTwitterで話していたとき、偶然にも在学中の先輩と知り合うことができたんです。先輩は、自身のAO入試経験を詳しく教えてくれた上、「緊張して面接で何を話せばいいのか分からない」と不安がる僕に、「確かに緊張はすると思うけど、自分が今までやってきたことに自信を持って。格好つけないでありのままで話せばいいよ」と励ましてくれて、とてもうれしかったですね。

願書を書くのは随分苦労しました。下書きは本番の用紙をコピーして何度も書き直し。先生に添削をお願いしたら「何を伝えたいのかさっぱり分からない」「正しい日本語を使いなさい」と注意されガックリ……。最初は用紙が真っ赤になって返ってきましたが、自分のウリや鳥大で何を学びたいのかを前面に出し、そこに自分の高校での活動・経験を盛り込み、肉付けしていく形でまとめていきました。

1次面接は福岡会場で受験。鳥取まではJRで6~7時間はかかるので、大助かりでした。本番はやっぱり緊張したんですけど、ドアを開けて試験官の顔を見た途端に緊張が解けて「これまでやってきたことをめいっぱい話したい!」という気持ちに。もちろん、あらゆる質問・状況を想定して面接練習をこなしてきたから自信が付いていたというのもあったんですが、先輩がアドバイスしてくれたとおり“ありのままの自分”を笑顔で話すことができました。

グループ討論は話す力・聞く力の両方を駆使して柔軟な意見を。

鶴田 幸貴さん

2次選考の「自己表現」試験は、「浮立」のことや高校での生徒会活動、短期海外留学の経験などをプレゼン形式で伝えることに。話すスピードや目線、進行の仕方、画面の指し示し方に気を配り、英語も交えて説明しました。プレッシャーに負けないよう、学校一怖い先生に面接官役をお願いするなどして何度も練習。実際本番でも無表情な先生がおられて少し焦ったのですが、練習のおかげで最後までやり通すことができました。

「課題論文」は他大学の過去問も活用し、とにかく数をこなして対策。示されたキーワードについて何も知らなかったらアウトなので、毎日欠かさず新聞・TVニュースをチェック。気になるワードがあったら詳しく調べたり、それについて自分自身の考えをまとめたりも。身近にある問題と関連付けるとより具体的な文章が書けるし、信憑性をアピールできると思います。

「グループディスカッション」では、女子の積極性&的確な意見に圧倒!くじけそうになったけれど、資料を読んで重要だと思う箇所に線を引き、自分の意見を整理しました。仲間の発言に対して必ず質問をしないといけないので、周りの発表もしっかり聞いておくことが大切。僕はメモを取りながら聞いていました。納得できる意見が出たら柔軟に取り入れ、それを受けて自分の意見をどう展開していくのか、そこがポイントですね。

ディスカッションの出来に自信がなくて「落ちた」と思っていただけに、合格が分かったときはうれしかった!先生やクラスメイトも大喜びしてくれたのが思い出に残っています。見聞を広めるため、この夏には1カ月間カナダへ勉強に行く予定です。授業でも地域調査実習で台湾を訪れました。この経験をいつか地域活性化に還元したいと思っています。

今だから言える! 後輩たちへ贈る言葉

「最悪の状況」を想定してたくさん練習しよう

AO入試は、面接や課題論文、自己表現、グループディスカッションとたくさんの試験科目があります。普段の授業や学校生活ではやったことのないことばかりだし、本番は緊張で十分な力が発揮できないかもしれない、という不安がつきまといます。だから、「最悪の状況」を想定して練習しておけば、本番での動揺が少なくて済むのではないでしょうか。

例えば面接練習では、面接官が怖い顔でじっと見つめてくる、「はいはい」とつっけんどんな態度で応対される、すごく突っ込んだ質問を何度もされるなど、何種類かのパターンを先生に演じてもらって、それにどう応対するかを実践しておくといいと思います。自信がない人は回数をこなすことも大事ですね。しっかり準備しておくと、試験を楽しむことができますよ。

鳥取のお気に入り

新鮮な魚の美味しさに感動

鳥取の魅力はやはり日本海の幸。マグロ、ハマチ、鯛などがのった海鮮丼がメチャクチャ美味しい!回転寿司もネタが分厚くて食べ応えたっぷりなんですよ。今までは魚介類が苦手だったけど、鳥取の魚はどれも美味しいから食わず嫌いが治りました。家族にも味わってもらいたくて、毎年冬には実家に松葉ガニを送っています。

この他の学科の在学生からのメッセージもチェックしよう!

地域学部

工学部

農学部

鳥取大学入試一覧