鳥取大学 入学試験情報

工学部 社会システム土木系学科


菊川 康介さん

防災分野を究めるため、小学生の頃からの憧れ・鳥大へ。

地震・台風・異常気象など、近年自然災害が多い日本。防災に対する意識が高まっているところですが、僕は以前から、父と一緒に防災器具の考案に取り組んでいます。父と連名で特許を取得したアイデアが幾つかあり、将来はそれを生かして、防災分野で起業したいと考えています。鳥大工学部は防災について自分の考えと近い研究をしているし、地元の国立大学という親近感もあったので、高1のときには既に進路を「鳥大工学部一本」と決めていました。

実は、僕が鳥大に行こうと心に決めたのは小学生のとき。小・中学校の授業で大学を訪問したことがあったので、もうその頃から意識していました。工学部について調べ始めたのは中3ぐらい。その当時、数学と理科が得意だったので、工学部に行けたらいいなと憧れていたんです。だからある意味、受験準備のスタートはほかの人より随分早かったと思います。

AO入試を視野に入れ始めたのは高1の秋頃で、鳥大工学部にどういう入試方法があるのかを調べ、AOなら自分の強みをアピールできるのではないかと思ったんです。意地でも鳥大に入るぞと、推薦入試Ⅰ・Ⅱ、一般入試の前期・後期まで、5つの受験チャンスすべてを生かすつもりでしたが、メインはAO。それを見据えて、勉強も部活も積極的に取り組みました。

面接の不安はたくさんの練習で払拭!自信を付けて臨もう。

菊川 康介さん

願書に記入する志望理由は、ほかの大学でも学べないわけではないのに「なぜ鳥大なのか」を明確かつ具体的に表現することに注力。なかなか難しかったんですが、工学部には小型水槽による津波伝播の実演ができる装置があることや、鳥取県の防災対策に直結した研究・実践を行っているので、他大学にはない学びがあり、それを学びたいと主張していきました。

自己推薦書も同様に苦労しました。自分の長所をどう表現していいのか分からなくて。先生や先輩、友人に「僕のいいところって何?」と尋ねて、参考にしました。一番強調したのは「将来は防災分野で起業したい」という自分の強い思い。同年代で起業を考えている人はそういないと思ったので、そこをメインのアピールポイントとしてまとめていきました。

1次選考の1カ月前からはほぼ毎日面接練習に励みました。学校の先生も相手をしてくださったけど、実は一番厳しかったのは両親。「何を問われても自分の理論がぶれないように」と、突っ込んだ質問の嵐。でもそのうちに、「質問は自己アピールのチャンスだ」と思えるほど余裕ができました。本番では、練習どおり話せたせいかそれほど質問されず、逆に寂しいくらいでした(笑)。

多様な試験に向けて、工学の知識&社会問題にアンテナを張ろう。

菊川 康介さん

2次選考の「講義等理解力試験」は過去問の情報が少なく、対策に困りましたが、とにかく講義に集中して積極的にメモを取ることが大事ですね。当日のテーマはごみの収集問題について。様々な数式を用いた計算問題が多かったので、ケアレスミスだけはしないよう注意しました。

「小論文」は、高3の春からずっと工学部用の過去問で練習。中学生のときにたくさん本を読んでいたことも功を奏し、困ることなくクリアできました。苦手な人はしっかりと対策を。また、知識のない分野からの出題だと何も書けないので、工学に関係ありそうな時事ネタを調べておくのも忘れずに。「口頭試問」で問われる数学・英語は基本的なことなので、普段の勉強を怠らなければ大丈夫だと思います。

AOは情報収集も大事なポイントだと思います。僕は、AO入試ガイドは過去2年分をチェック、大学案内・Webサイトもかなり読み込みました。オープンキャンパスは、高2、高3と2回参加しました。また、高校のOBに鳥大工学部出身の方がおられたので、先生を通じて連絡を取り、面接ではどういったことを尋ねられるのかなど試験内容を直接伺うことができたのは大きなメリットでしたね。早めの準備が“吉”です。

今だから言える! 後輩たちへ贈る言葉

願書も面接も具体的な表現と熱意が肝心

みんなそれぞれに「鳥大をAO入試で受ける理由」が少なからずあると思うんですが、それを“できるだけ具体的に伝える”ということがAO入試には必要です。漠然と「鳥大に行きたい」だけでは不十分。将来の夢ややってみたい研究のこと、そう考えるようになったきっかけ、自分が今までにやってきた活動・経験などを詳しく、自分なりの言葉で表現することがアピールにつながるのではないでしょうか。

それから、僕がAO受験で大切にしていたのは「熱意を伝える」ことです。言葉で伝えることも重要な要素の一つですが、積極的な態度で表すことも大事。面接では相手の目をしっかり見つめ、熱い思いを込めて話してみてください。

鳥取のお気に入り

大山絶景ロードをツーリング

僕の趣味はバイクツーリング。鳥取県は海も山もあって、とても自然豊か。潮風薫る日本海沿いを走るのも爽快なんだけど、中国地方で一番高い山「大山(だいせん)」をツーリングするのが大好き。新緑の頃、ブナ林のトンネルの下を走るのは最高に気持ちいいですよ。途中の展望台から望む、雄々しい大山山頂も絶景!

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