鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 国際地域文化コース

白岩樹弥さん

留学で気付いた「日本のことを知らない自分」

高校で選択していた国際コースは、8~10カ月の長期海外留学が必修科目で、高2の時イギリスへ8カ月間留学しました。でも、現地の学生たちに「日本の歴史や文化を教えて」と言われたとき、ほとんど何も説明できなくて。「日本人として生きてきたのに、これは問題じゃないか?」と思い、地域の歴史・文化に焦点を当てて学べる鳥大地域学部の国際地域文化コースを、AO入試一本に絞って目指すことにしたんです。

早速Webサイトやパンフレットを見て、入試情報をチェック。特に「AO入試ガイド」は、先輩の体験談から受験当日の様子を知ることができたので、すごく役立ちました。

志願票に記入する志望理由や自己推薦の内容を明確にするため、まずは高校時代に取り組んだことを振り返り。高校の授業に「KOA(コア)学」という探究型プログラムがあったのですが、その中でどんなことに疑問を感じ、どんなことを成果として得たのか、またそれを鳥大での学びにどう生かすのか、自分なりに分析しました。志願票は罫線のない白紙の用紙だったので、まずは読みやすい文字サイズを設定。それに合わせて縦横に薄く線を引いて、全部で何文字ぐらい入るかを確認。文字数をオーバーしないようパソコンで作成した文章を、手書きで丁寧に清書しました。

事前確認を怠って、2次選考でまさかのトラブル!

白岩樹弥さん

1次面接の質問項目を、身近な先輩に尋ねたりインターネットで検索したりしてピックアップ。それを基に、担任の先生に面接練習をしてもらったのですが、なぜか圧迫面接設定で、心がくじけそうになりました。でも安心してください、1次面接の先生はとてもフランクに話しかけてくれます。だから僕も、何のプレッシャーもなく自分の思いを伝えることができました。

2次選考で一番力を入れたのは、自己表現です。KOA学で取り組んだことについてプレゼン形式で発表しようと考え、早速作成して、まずは友達に見てもらいました。すると、「取り組んだ内容をただ羅列しているだけ」という厳しいダメ出しが。でもおかげで、その学びから何を得て、これからどう生かしていきたいのかという、志願票には書けていたことが表現できていないことに気付くことができました。

自信を持って臨んだ本番当日、今度は想定外のトラブルが発生。僕がプレゼンに使用したのはインターネット接続が必要なツールだったのですが、試験会場は接続ができない場所だったんです! すごく焦りました。念のためにと用意していた紙の資料があったので、うまく乗り切ることができましたが、あらかじめ確認しておくべきでした。

時事ニュースをチェックして知識を広げておこう

白岩樹弥さん

グループディスカッションや課題論文に役立てるため、AO受験すると決めたときから積極的に新聞・TVニュース等を見て、自分の知識を広げるよう心がけました。ただ情報を頭に入れるだけではなく、気になる問題については同級生と意見を交わし合うようにもしました。本番のグループディスカッションのテーマは「AI」。たまたま1週間ほど前にAIに関するTV番組を見たばかりだったので、対策していて本当によかったと思った瞬間でした。

最後の個人面接では、1次よりも突っ込んだ質問が飛んできてドキドキ。でも、下手に知ったかぶりをしたり、うそをついたりするのは禁物。分からないことは分からないと正直に答え、そのかわり「ここは掘り下げて話せる」と思ったら、論点をまとめつつできるだけ詳しく話しました。

合格発表の日のことは、今でも鮮明に覚えています。発表時間になったとき、携帯電話でWebサイトにアクセスして合格を確認。すぐに担任の先生と両親に報告したんですが、実はどちらにも合格発表の日を教えていなくて(笑)。そのことに怒りながらも、「おめでとう!」と言ってくれたのがとてもうれしかったです。

後輩たちへ贈る言葉

「高校で頑張ったこと」に自信を持って

誰にも高校時代に一生懸命取り組んだことがあるはずだし、その「頑張ったこと」に優劣はない、と僕は思っています。だから、絶対に自分を否定したりせず、自信を持って入試でアピールしてほしいですね。

ただし気を付けたいのは、ただ「頑張った」と述べるだけでは足りないということ。その過程で何を得て、得たものを今後の大学生活でどう生かしていきたいのかをしっかり考えて、相手に伝えられるようになることが大事ですよ。

MY FAVORITE TOTTORI

日本海の新鮮旬魚がサイコー!

日本海に面した鳥取は、海の幸が新鮮で抜群に美味しいんです。鳥大から程近い所に「鳥取港」があり、その周辺に並ぶ鮮魚市場では、水揚げされたばかりの海鮮がてんこ盛りの丼や刺身定食が食べられるんですよ。ぜひ行ってみてください! 冬はなんといってもカニ。「松葉ガニ」はすごく高いけど、メスの「親ガニ」は学生のおサイフにも優しいお手頃価格。スーパーで売っているから、よく買って食べています。

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