鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 国際地域文化コース

井尾佳音さん

自分だけのアピールポイントを見つけよう。

高校時代に同級生と、地域の歴史と文化を尊重したまちづくりを推進している津山市城西地区の活動にボランティアとして参加していました。城西地区のにぎわいにつながるイベントの運営を手伝ったり、公民館で子どもたちに勉強を指導したりして、地域の人たちと交流しながら地元の活性化について実践的に学んでいました。また、英語が好きで、オーストラリアでの1週間の短期留学プログラムに参加し、現地で英語を学びました。

そうした体験から、習得した英語を生かして地元の魅力を国内外に発信したいと考えるようになりました。城西地区で復興・伝承されている「作州絣」について英語で紹介したチラシを作って配布したり、津山市内の風景を写真に撮って英文とともにSNSにアップしたり。自分で考えて行動するうちに、もっと学んで知識や経験を身に付けなければと思うようになり、地域に根付いた教育を実践し、世界のさまざまな地域の言語や歴史・文化などを学術的に学べる鳥取大学地域学科の国際地域文化コースを進路に選びました。

私が地域で行ってきた活動を間近で見てくれていた父から「これまでの経験を生かせるのではないか」とAO入試を勧められ、担任の先生や学年主任の先生にも相談してAO入試に挑戦することにしました。

興味ある分野だけでなく、幅広い情報を身に付けて。

井尾佳音さん

高校3年生の6月から志望理由書と自己推薦書の用意を始めましたが、文章を書いては父や先生方に見てもらい、添削してもらって書き直すという作業を何度も繰り返しました。戸惑ったのは、自己推薦書の記入欄にマス目や罫線がなく、まっ白なこと。「この枠の中に何文字書けばいいのだろう…」と困りましたが、少しでも伝わるようにと、手書きで丁寧に書いたのを覚えています。

自分の興味ある分野だけでなく、国語の先生から勧められた本を読んだり、教育や国際情勢などに関する新聞記事に目を通したりして、幅広い知識を得たことは小論文や面接でも役立ちました。

AO入試では、高校での活動や大学で何を学びたいかという夢も大事ですが、コミュニケーション力や積極性も重要だと感じました。2次選考の自己表現やグループディスカッション、個人面接では、いかに緊張する場面で分かりやすく自分の言葉で伝えるかという難しさを実感しました。大学入試だけでなく、生きていればこれから何度も緊張する場面に出くわします。「緊張は友達」と考えるようにして、緊張すればするほど「自分が本気という証拠」と気持ちをさらに奮い立たせ、「少しくらい言葉に詰まっても言いたいことを言おう」と思って臨みました。

将来は日本と海外を橋渡しする役目を担いたい。

井尾佳音さん

入学後は、環境意識向上サークル「e心(えこころ)」に入って、鳥取砂丘や湖山池周辺のごみ拾いをしたり、公民館で地域の子どもたちに気軽にできるエコ活動を教えたりしています。2年生の春には「マレーシア・マラヤ大学英語研修」に参加しました。その研修では1カ月間、マラヤ大学の学生がバディとして1対1で授業や生活をサポートしてくれます。交流を深めながら英語の実践的な能力を磨くことができ、参加して良かったと思いました。大学でも留学生とパートナーを組んで、日本での生活をサポートしたり、お互いの言語で話したりする活動に参加して、国際的な視野を広めるようにしています。

高校時代に「鳥大で学びたい」と思っていたことを今、実現できています。これからさらに英語を磨いて、多様な文化が織り成す関係性を捉える思考力を鍛えて、将来は日本と海外を橋渡しできるような仕事に就きたいです。

後輩たちへ贈る言葉

どんな小さな経験や成長も見逃さずに!

どんな小さな経験や成長も見逃さないようにしてください。私自身、AO入試は、高校時代にさまざまな活動をして自己アピールもしっかりできる人が受けるものだと思っていたので、最初は「私がAO入試なんて受けられるだろうか」と怖気づいてしまいました。しかし、それまでやってきたことをよく見返すことで、自分のアピールポイントに気付くことができました。受験に臨む前は不安な日々が続くと思います。でも、先生や家族、仲間が支えてくれています。不安な気持ちや緊張は「いつかプラスになる」と信じて。「緊張は友達」と考えるだけでも心の持ちようは違ってくると思います。

MY FAVORITE TOTTORI

自然豊かな鳥取には穴場スポットがいっぱい!

鳥取の魅力は何と言っても自然が豊かなところ! いろいろなところを巡って、穴場スポットを発掘しています。中でもオススメは、「鳥取市さじアストロパーク」。国内有数の公開天文台で、友達と2人で訪れた時はプラネタリウムを貸し切り状態で観賞することができました。スタッフの方もフレンドリーに話しかけてくださって、星のことをいろいろと教えてくださいました。最近は「星取県」としても有名で、普段からきれいな星空が見て癒やされています。

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