鳥取大学 入学試験情報

農学部 生命環境農学科

森下日菜子さん

鳥大で砂漠化や乾燥地農業について学びたい!

小6の時、父とベトナム旅行したのをきっかけに海外へ目を向けるようになった私は、次第にアジアや中東の砂漠や乾燥地に興味を抱くように。興味を持ったらとことん調べるタイプで、最初はTVで景観の美しいところばかりを見ていたんですが、その裏には砂漠化の進行、不適切な灌漑で農業ができなくなっている実態があることを知りました。

高2で参加した大学説明会で、「砂漠」をキーワードに検索したところ鳥大がヒット。当時はまだ受験をそれほど意識していなかったので候補の一つでしかありませんでしたが、進路についてより具体的に考える時期になり詳しく調べてみると、学部生の時から砂漠化や乾燥地農業について専門的に学べるのは鳥大しかないと分かり、憧れの気持ちが強くなりました。

高3の8月、鳥大のオープンキャンパスに参加。先生方の具体的な研究内容、先輩の体験談などが聞けたことから「浪人してでも鳥大へ行く」と決心。すると担任の先生が「そんな熱い思いがあるならAOから受けてみたら?」と勧めてくれて。AO、推薦Ⅰ・Ⅱ、一般前期・後期と、5回ある受験チャンスをフル活用することにしました。

志願票を“書く”ことが、面接で“話す”対策になる。

森下日菜子さん

準備期間が2週間しかなく、急ピッチで志願票を作成。行のラインが入ってない白紙の用紙だったので、まずは線を引き、自分の字で何文字ぐらい書けるかを調べました。約2000字書けることを確認してからパソコンで文章を作成。一通り書いてみると倍ぐらいのボリュームになってしまったのですが、削るべきところは削り、担任の先生に「ここはもうちょっと膨らまそう」というポイントを指摘していただきながら書き進めました。

3回ぐらい添削を受けて完成。両親にも見てもらったんですが、「結構いい感じじゃないか」と普段より反応が良くて、自信につながりました。

志望理由や自己PRを文章化することで、どういう経緯で乾燥地に興味を持ち、なぜ鳥大に進学したいと思ったか、それに向けて何をやってきたのかといった記憶がよみがえり、時系列が整理され、曖昧だった情報や知識も調べ直して明確になりました。1次面接の練習は時間がなくて1回しかできなかったんですが、「書く」ことがそのまま面接の対策にもなるんだと気付きました。

1次面接は東京会場で受験。私の頃はまだ名古屋会場がなかったので。今は近くて便利ですね。控室で順番を待っているとき、2人ほどほかの受験生に出会いました。みんな私より頭が良さそうに見えて少し不安になりましたが、本番は楽しく自分をアピールすることができました。

隣がすごい人に見えるけど、“等身大”の自分でいこう。

森下日菜子さん

2次選考の対策は個人面接を中心に行っていたので、グループディスカッションはほとんどぶっつけ本番。約20人の受験生は皆、家が農家で農業についてある程度知識を持っているとか、農業高校で何かしら農業に関する勉強をしていたという人たちばかり。自分にはないものを持っている彼らに圧倒され、不安を感じました。でも、そこで張り合っても仕方がない。周りの意見をしっかり聞き、分からないところは質問し、農業の知識はなくとも自分なりの視点で発言。司会進行とタイムキーパーの役割がありましたが、私は手を挙げませんでした。余裕がない場合は無理をしなくていいと思います。

個人面接では、最初にグループディスカッションの感想を尋ねられました。私は素直に「自分が目指す農学分野において何かしらの経験や知識を持つ人たちとこの受験で出会ったことは自分のプラスになったし、モチベーションが上がった」と答えました。受験では必ずといっていいほど、周りの受験生が「すごい人」に見えます。でもきっと、相手もそう思っているはず。だから自分を信じてポジティブに、持てる力を全部出し切ることに集中しましょう。

今だから言える! 後輩たちへ贈る言葉

e-ラーニングで基礎学力向上に努め、入学後に備えよう。

AO入試・推薦入試Ⅰ合格者は、入学前教育として、Webを利用した遠隔学習「e-ラーニング」を行います。入学までの約4カ月間で問題演習やレポート提出などの課題をこなすというものです。同級生には、大学に受かった途端全然勉強しなくなった子もいたんですが、私は、午前中はe-ラーニング、午後は自分の好きな勉強をしようというふうに決めて、自由登校中も学校に通うようにしました。3月まで受験勉強していた人たちと同じ大学に行くのだから、学力面で遅れをとりたくないし、何より勉強の習慣をきちんと身に付けておくべきだと思ったんです。鳥大での学びを充実させたいという目標があったので、最後までこなすことができました。油断せず学習を継続したことが今に生きています。

MY FAVORITE TOTTORI

鳥取のカレーを食べ歩き

鳥取市内にはカレーライスが美味しい喫茶店やカフェが結構あるんです。私のイチオシは、JR鳥取駅前にある「喫茶ベニ屋」のチキンカツカレー。濃いルウの旨みと辛さのバランスが絶妙! しかもルウとご飯の量が完璧で、どっちかが余るということがないんです。

鳥取は個性的なカフェが多いですね。ステキなカフェや行ったことのないお店を見つけたら、携帯のマップにマーク。まちなかを散策しながらカフェめぐりを楽しんでいます。

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