鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 国際地域文化コース

副島優花さん

AO入試の準備は“自分自身を知る”ことから。

海外や地域について学びたい、芸術に関する学びも深めたい、国語教師になりたい。たくさんの希望を持つ私にピッタリの大学はどこかにないか。探し回った末やっと見つけたのが、鳥大地域学科の国際地域文化コースでした。私の熱い気持ちを直接伝えられるAO入試があること、AO合格者を対象とした合宿研修やe-ラーニングがあり入学までの学力支援が充実していることも決め手となりました。

両親に相談すると、地元から遠く離れた鳥大という選択に驚かれたんですが、面接官に話すように自分の学びたいことを説明して説得。夏休み前から受験態勢に突入しました。

合格までの道のりには、幾つもの試練が待ち受けていました。第1の試練は志願票の作成。鳥大に進学したい理由はたくさんあったので志望理由には困らなかったんですが、自己推薦の内容がうまく書けなくて。地域の様々なボランティア活動に参加してきたこと、中学生の頃から吹奏楽を続けていることなど、これまでに取り組んできたことと志望理由とを結び付けた文章にしたいのに、何度書いても人に伝わる文章にならず、先生からダメ出しを受けてばかり。自己分析がしっかりできていなかったのだと思います。何十回と書き直し、ようやく出来上がったのは出願締切当日、郵送の消印を押してもらえるギリギリの時間でした。

面接は相手と会話するように、自然な自分でいくのが一番。

副島優花さん

第2のハードルは1次面接。1日3人のノルマを課せられ、ひたすら練習に励みました。最初は面接自体に慣れてなくて。せりふを丸暗記しているわけではないんですが、棒読みのような話し方になり、「相手に伝えようとしていない」と注意されました。また、想定外の質問をされると言葉が出なくなってしまうんです。面接練習も厳しいダメ出しの連続でした。本番直前の控室でもダメ出しメモを一生懸命見ていたんですが、入室した途端緊張で頭が真っ白に……。何にも思い出せなくて。でもそのおかげで、普段の会話のように気持ちを述べることができました(笑)。

1次面接は福岡会場で受験したのですが、向かう途中、電車が事故で30分ほどストップ! 動き出すまで待っているべきか、それとも別の電車に乗り換えるべきか、「どうしよう」ってすごく焦りました。降りようとしたときにちょうど動きだして、なんとか間に合いましたが、何が起こっても対処できるよう受験当日は時間に余裕を持って行動することが大事ですね。

悩んで粘って、ピンチがチャンスに変わった「自己表現」。

副島優花さん

第3の試練は2次の自己表現。担任の先生に「あなたの言いたいことはあなたにしか分からない。全部自分で考えてみて」と背中を押されました。でも、どんな表現で自分をアピールすればいいのか、それを考えるのはとても大変でした。最初は、地域で携わってきたボランティア活動について発表しようかと思ったんですが、なんか説得力に欠ける気がして。悩んだ挙げ句、「言葉の違いから読み解くその国ならではの歴史文化」についてプレゼン形式で伝えることに。

例えば「雨」という言葉。日本語には「春雨」「夕立」「氷雨」など、雨の呼び名がたくさんあります。温暖湿潤気候の日本は雨が多く、農業など生活にも欠かせない雨の違いを敏感に感じ取ってきたからこんなにたくさんの表現があるのだとか。英語やほかの言語にも、こんなふうに歴史文化が垣間見える単語が幾つもあります。聞きかじって得たその知識をもう一度調べ直し、写真や図を貼ったフリップを用意したり説明の練習をしたり、直前まで粘って必死で準備しました。

グループディスカッションは、他大学をAO受験する同級生と一緒にほぼ毎日練習。先生から「わざと難しい言葉を使って知識をひけらかすのではなく、周りの人にいかに分かりやすく伝えるかが大事だよ」と教えていただきました。本番では、ほかの発表者の意見に対して質問をしなくてはいけないのが難しかったですね。発言をメモして、できるだけ積極的に質問しましょう。

今だから言える! 後輩たちへ贈る言葉

試験科目の多い2次選考は踏ん張りどころ!

自己表現・グループディスカッション・課題論文・個人面接と、2次選考は試験科目がたくさんあります。それぞれの科目において十分な準備・対策が必要であり、それにはとても時間がかかります。1次選考の合格発表から2次選考までは10日ほどしかないので、発表を見てから準備をスタートさせるのでは絶対に間に合いません。ですから2次選考の準備・対策は、「AO入試でいく」と決めた時点から取り組んでおく必要があると思います。時間的にも精神的にもかなりプレッシャーがかかり、苦しいシーズンですが、先生や友達に協力を仰いで乗り切りましょう!

MY FAVORITE TOTTORI

新鮮な日本海の幸を堪能

私の様子を見に鳥取にやって来た父と一緒に、JR鳥取駅前にある海鮮料理店へ行ったんですが、そこで食べた海鮮丼の美味しさが忘れられません! マグロやタイ、イカ、ブリなど新鮮なネタがてんこ盛りで大満足でした。

父のお気に入りは松葉ガニ。佐賀では食べられないということもあって、父はずーっと松葉ガニを食べていました(笑)。私も松葉ガニのお寿司を分けてもらったんですが、身の旨みが濃くて、こちらもメチャクチャ美味しかったです。

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