鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域学科 人間形成コース

本多 紗弥香さん

□地域と連携した教育を学ぼうとAOにトライ!

全校児童が約40人という小規模な小学校で育った私。地域の人たちとの関わりも深く、昔の遊びを教えてもらったり、地元にある古墳の説明を聞かせてもらったり。登下校の道でもあいさつして、みんなに名前を覚えてもらって、地域全体で大きくしてもらったとすごく感謝しています。小さい頃はそれが当たり前だと思っていましたが、中学高校と進学して、その環境が当たり前ではなかったんだと気付き、私も、地域とたくさん連携して、子どもたちをのびのびと育てられる教師になりたいと思うようになりました。

鳥大地域学科人間形成コースは、地域と教育のつながり方や、地域で子どもたちを育てる意味などを学べて、私が学びたいことにピッタリでした。

担任の先生から「AO入試で受けてみたら」と勧められて、両親に相談すると「あなたの明るくて人見知りしない性格が合っているんじゃない」と言ってくれて、AO入試での受験を決めました。

□「この子がほしい」と思ってもらえる書き方をしよう

本多 紗弥香さん

同級生で仲の良かった子も、鳥大の同じコースをAO入試で受験することになって、その子と一緒に協力して準備しました。一人じゃないのはすごく心強かったけど、どちらかが入れなかったらどうしよう、という不安もあって。だから、「絶対に2人で合格しよう!」とお互いに励まし合って頑張りました。その子も合格して、今、一緒に学んでいます。

願書をまとめる時に気を付けたのは、大学側に「この子に来てほしい」と思ってもらえる書き方をすること。高校在学中に学校外で継続的な活動を特にしていませんでしたが、「教師になりたい」と思った小学校での経験や、高校時代に地域の子どもたちのアイデアを生かして地元を盛り上げる活動に関わったことなど、自分が経験を通して学んだことをまとめて書きました。

自分の良いところを見つけるのはとても大変でした。自分で見つけるのが難しくて、周りの友達や家族、先生に聞いて教えてもらいました。

□いろいろな先生に面接を見てもらおう

本多 紗弥香さん

AO入試対策で一番力を入れたのは面接練習。グループディスカッションの練習では自分の出来なさがよく分かって焦るし、試験官役の先生から予想していなかった質問がくると慌ててうまく答えられない。先生の指摘も厳しくて、泣きながら練習していました。でも、先生は甘やかさずに「ちゃんと考えろよ」と言ってくれて。その厳しさがあってこその合格だと感謝しています。

面接練習はいろいろな先生に見てもらいました。先生によって聞かれる内容が違うし、指摘されるところも変わるので、気付かされることが多かったです。

2次選考で最も自分をアピールできたのは「グループディスカッション」。私は“聞く”ことに力を入れました。話している人の内容に耳を傾けて相槌を打ったり、「そうだね」「分かります」と同調したり。話しやすい雰囲気づくりを心掛けました。焦ったのは「口頭発表」で、練習していた出題方法と全く違って、本当に困りました。何とか頑張りましたが、結果が心配でナイーブになったのを覚えています。

大学ではダンスサークルに入りました。小学校の科目にダンスがあるので、ライセンスを取ろうと頑張っています。今は、障がいのある子も通常クラスで一緒に学べるインクルーシブ化が進んでいるので、私も対応できる教員になりたいと、特別支援学級の教員免許取得も目指しています。

後輩たちへ贈る言葉

□強い意思とメンタルを持って

自分の意見を持っていて、それをしっかりと言葉にできることが大切です。元気で明るいこともとても重要だと思います。

AO入試は自分に自信のある子が挑戦することが多いので、試験会場では圧倒されてしまいそうになりますが、それに負けない強い意思とメンタルを持って頑張ってください。

鳥取のお気に入り

□鳥取県民の地元愛

鳥取県民の地元に対する愛は半端ないです! 周りには地元出身の子が多いですが、みんな「鳥取はいいところだから」と胸を張ります。私も以前、実家から戻ってくる時に、駅で切符を落としたことがありますが、駅員さんが親切に対応してくれて、「鳥取の人は温かい」と実感しました。

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