農学部 生命資源環境学科
高校生活で培った経験・成果をAOの舞台で輝かせたい!
ボーイスカウトや子ども会活動で自然と触れ合う機会が多かったせいか、僕は幼い頃から自然が大好き。「これからは農学」という母の勧めもあり、鳥大農学部に興味を持ちました。詳しく調べていくと、乾燥地科学や森林環境、農業経済など魅力ある研究を手がけているうえ、AO入試もある。僕は美術部・演劇部・ボランティアと3つの活動を頑張ってきたので、「この経験を生かすならAOだ」と考えていたんです。
でも、その道は険しかった。高校最後の体育祭も目前に迫っていて、応援練習と重なって超多忙な日々。そんな中、志望理由を書けば「何が言いたいのか分からない」と厳しい添削が返ってくるし、自己PRでは自分の何をウリにして書けばいいか分からず筆が止まってしまう始末。ポイントを箇条書きにして抜き出してみたり、自分自身について両親や先生と話し合うなどして頭の中を整理。なんとか書き上げたものの、願書が完成したのは提出締め切りの前日でした。
まずは資料・HP等で情報集め。鳥大を知ることで意欲も上がる。
高3の7月に福岡で開催された説明会に参加し、大学案内などの資料一式を入手。ホームページやAO入試ガイドも隅々まで目を通し、すべての学部・学科、農学部の各コース、先生方がどんな研究をしているかを頭に入れました。また、どういう人材が求められているのか、アドミッション・ポリシーもチェック。
8月にはオープンキャンパスにも出かけました。在学生がAO入試の実体験や農学部について詳しく教えてくれたんですが、そのときの印象がすごく良くて、「鳥大に入りたい」という気持ちがさらに高まりましたね。
願書提出後、すぐに面接の練習開始。ところが、面接官役の先生に何を問われても、なぜか何も答えられないんです。「あんなに頑張って願書を書いたのに、なぜ?」という思いにかられました。そこで、まずは自分1人で特訓することに。自分が面接官になったつもりで質問事項を録音。鏡の前でそれを再生し、自分の姿を見ながら答えるという方法で面接スランプを脱出!
1次選考は福岡会場で受験。本番は意外と和やかな雰囲気で、リラックスしてスラスラ話せちゃって。手応えを感じて、帰り道には思わずガッツポーズしてました(笑)。
グループ討論では協調性が大事。“仲間同士”の気持ちで、楽しく。
課題論文のテーマは、1次選考の合格発表後に伝えられます。提出は2次選考当日なので、丸々1週間かけてじっくり作成。担任・顧問をはじめ、国語や生物の先生、母にも見てもらい、読みづらい点や文章構成がおかしなところはないかなどの指摘をしてもらいました。
初めて1人で鳥取に出かけた2次選考の初日は、あろうことか寝坊! 慌ててホテルからタクシーを飛ばし、農学部の前に横付け。順番が後のほうだったのでなんとか間に合ったけど、冷や汗ものでした。
僕は、高校のボランティアサークルの活動でシンポジウムや講演会、ワークショップなどに参加する機会が多かったので、グループディスカッションには慣れていました。頭の中でシミュレーションした程度で事前練習は特にしていません。
本番では、最初にファシリテーター(司会)・タイムキーパーなどの役割を決めるよう指示されました。誰も手を挙げないので、僕はファシリテーターに立候補。でも、苦手な人は無理しないでいいと思います。役割上、積極的に発言したわけではないけど、要所要所で「こういうのもあるよね」と付け加え、議論を促進するよう心がけました。ディスカッションでは協調性を大切に。「いい議論をして“全員合格”を目指そう」という気持ちでやるといいと思います。
今だから言える!後輩たちへの贈る言葉
必勝のコツはスケジュール管理
大学では、天文研究会、ボルダリング、国際問題の勉強会、鳥取の中心市街地活性化を考える「鳥取タクラミラボ」の活動に頑張っています。いろんな人とのつながりが築けて、楽しく充実した毎日です。でも、この4つと学業をきちんと成り立たせるためにはスケジュール管理がとても大切。それはAO入試の準備・対策を進めるうえでも同じですね。準備期間中に文化祭や体育祭が行われる高校も多いでしょうから。僕のように、願書は提出締め切りギリギリ、課題論文は2次選考前夜にホテルで清書、挙げ句に試験に遅刻しそうになる、といったことがないように、計画的な入試対策・自己管理を心がけてください。
鳥取のお気に入り
野菜に魚介、鳥取グルメに舌鼓
大学生になってまずやってみたかったのが「料理」なんですが、食材を買いにスーパーマーケットに行くと、熊本出身の僕には珍しいものばかり並んでいるんです。地元には流通していない「砂丘ながいも」「白ねぎ」にビックリ。「ブロッコリー」も鳥取の特産品で、値段が安いんですよ。日本海ならではの「松葉ガニ」「ハタハタ」「モサエビ」といった魚介類は必食の美味しさですよ。
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