鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域環境学科

中山桂さん

生物研究で知った環境の大切さ。理想の学びを目指し、AOで挑戦!

小2のとき訪れた高野山で、お堂の下の砂地にアリジゴクを見つけたんです。「これは何?」と興味が湧き、夏休みの自由研究で取り上げたのをきっかけに、高2までずっと研究を続けてきました。その過程で、海岸の砂浜が工業廃棄物で汚染され、アリジゴクの生息数が激減するという環境破壊を目の当たりに。地球環境が生物に与える影響の大きさを実感し、「環境保全」に取り組みたいという気持ちが芽生えました。

環境系の大学を探す中、実習が充実している鳥大を発見。出かけたオープンキャンパスでは、ザトウムシ研究で著名な鶴崎展巨先生が「ザトウムシの染色体は生息地域によって違うけど、アリジゴクも違うんだよ」と教えてくださり、「鳥大なら環境について様々な角度から学べる」と確信。AO入試なら、私のアリジゴク研究について直接聞いてもらえるし、受験機会も1回増える。倍率が高く、厳しいことは分かっていたけど、AOがダメなら推薦、それもダメなら一般入試と、合格するまで挑戦しようと決心しました。

“自分”についてとことん追求し、願書・面接での引出しを増やそう。

中山桂さん

いざ入学志願票を書こうとしたとき、それまで自分自身について深く考えたことがなかったので、言葉にするのが意外に難しかったですね。「なぜ他の大学ではなく鳥大なのか」など、理由を深く追求しながら作成。塾の先生に添削をお願いしたら、「ここは分かりにくいよ」「なぜそう思ったのか、もっと具体的に」など、丁寧に指導してくださいました。

1次面接の練習は15回ぐらいやったかな。面接官役の先生が、怖い人、にこやかな人、相手の目を見ない人など、いろんなタイプを演じ分けてくれたんです。相手が知っている人でも、一切目を合わせてくれないと「私、今アウトな発言した?」と焦るんですよ。また、5対1で練習したときは緊張に震えました。

様々なパターンでいっぱい練習した分、本番は緊張なし。雰囲気も和やかでした。推薦入試を受けた経験がある塾の先生から、「質問に答えるとき、自分の引出しを1つだけ開けるのではなく、幾つか開けた状態にしておくと、構えができてさっと答えることができる」というアドバイスを受けていたので、アピールしたいことを十分に伝えることができました。

小論文にデータの読み取り・グラフ作成。不安要素は繰り返し練習。

中山桂さん

高2の秋にAO受験すると決めてから、すぐに小論文練習を開始。毎日2~3題、新聞のコラムを要約し、それに対する自分の考えを書きました。「文章は長くならないよう簡潔に」「自分の経験を盛り込む」「誰が見ても分かるように書く」というのがポイントですね。また、環境問題の新聞記事を切り抜き、知識を広めておくことも心がけました。

課題作業は過去問や他大学の問題を解いたり、グラフの書き方を研究するなどして対策。折れ線・棒・円グラフ等、どういうデータにどのグラフを使えば一番分かりやすいかを押さえて、グラフ作りに慣れておくと安心だと思います。90分で課題作業を終えられるかどうか不安だったけど、対策の甲斐あって、本番では10分ほど余裕を残して終わることができました。

1次面接のときとは打って変わって、2次選考の個人面接はめちゃくちゃ緊張しました。地域の環境問題のことは必ず問われると思うので、何か1つでもいいから自分なりの見解を言えるようにしておくことは大事だと思います。手応えを感じず「落ちた」と思っていたので、合格したときはうれしかった!

大学では、鶴崎先生の勧めで「生物分類技能検定」にチャレンジしたり、韓国の南ソウル大学に研修に行ったりと、充実した学生生活を送っています。卒論では、やはりアリジゴク研究に取り組みたいな。

今だから言える!後輩たちへの贈る言葉

「入学前教育」で学力&新生活の安心UP!

AO入試合格者には「入学前教育」が行われます。入学までの約5カ月間を利用して、「e-ラーニング(Webを利用した遠隔学習)」で基礎科目を自主学習。私は高校では文系だったので、物理・化学といった理系科目の勉強にとても役立ちました。合格後、安心して何もしないでいるのではなく、勉強習慣を継続することができた点でも助かりました。英語の課題は、TOEIC(英語力を評価する世界共通のテスト)の問題を踏襲したプログラムになっています。入学後にはTOEICの受験が必要になってきますから、予習になってとても良かったです。

また、2泊3日の「合宿研修」も用意されています。現在の学力を把握するためのテストやレポート作成もあるけど、在学の先輩方と一緒にグループワークを行ったり夜中までおしゃべりしたりと、盛り上がった3日間でした。同級生といち早く仲良くなれるので、入学後も心強かったですね。

鳥取のお気に入り

カフェを探して楽しくまち歩き

古民家再生、こだわりスイーツ系など、鳥取には個性的なカフェがいっぱい! ステキなカフェを探しながらのまち歩きが楽しいんです。鳥大から程近い所にも、木づくりでナチュラルな雰囲気の「mash CAFE」というお店が。卵ふわふわのオムライスがすごく美味しいし、ガトーショコラも大好き。店主の女性がとても楽しい方で、カウンターでおしゃべりしながらホッとひと息つく時間は何ものにもかえがたいですね。

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