鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域政策学科

坪井麻伊さん

実践的な調査実習、人間力の育成。私の求める“学び”がここにある!

私の故郷は、世界遺産に登録された富士山麓の町。日本のシンボルであり威容を誇る富士山ですが、実はごみの不法投棄、湧き水問題など多くの課題を抱えています。中学生のとき、「富士山学習」で富士山の湧き水問題について3年間調査しました。今富士山では、地球温暖化の影響で山頂に降る雪が減っており、伏流水が減少しているという実情があるんです。

高校生になり進学先について考えるようになったとき、この「富士山学習」のことを思い出しました。故郷の課題解決、地域活性化にかかわりたいという気持ちが芽生え、「人と自然が共生できる地域づくり」について学べる大学はないかと探しました。そして見つけたのが鳥大の地域政策学科。2年次に1年間かけて行う「地域調査実習」の内容がとても充実しているところに魅力を感じました。教室の中では分からないことを自分の目と耳で体験できる、その経験はきっと私の“糧”になるはず、と思ったんです。また、オープンキャンパスに訪れた際、能勢前学長がおっしゃった「学力だけでなく、将来社会で活躍するために必要な“人間力”を養おう」という言葉にも強く共感。「絶対鳥大に入りたい」と、高3の春には第1志望に決めていました。

熱意が伝わらなくちゃ意味がない。自分をさらけ出してアピールしよう。

坪井麻伊さん

高3の夏休み、思いを胸に入学志願票の作成に取りかかりました。ところが「きれいに書きすぎ。もっと自分をさらけ出せ」と、担任の先生(国語科)から厳しいダメ出しが。志望理由をもっと明確にして、故郷への思い、鳥大で何を学びたいのかを具体的にアピールするよう指導を受けました。自己推薦書も、小学生の時から続けてきたバレーボールのこと、厳しい練習で培った集中力・コミュニケーション能力、学業との両立など、自分の強みを前面に出すようにまとめました。何度も書き直し、5回ぐらい添削していただきましたね。

1次面接は東京会場で受験。ちょうどテスト期間中だったので、新幹線で1時間ほどの会場で受験できたことはすごく助かりました。「突っ込んだ質問をされるよ」と、面接練習をしていただいた先生方にアドバイスを受けていたけど、それほど厳しい質問はなく、入学志願票に記入したことに肉付けする形で“自分”をしっかり伝えました。

全国的な社会問題から地元の悩みまで、興味を抱き自分の意見を持とう。

坪井麻伊さん

2次選考対策として、新聞・TVニュースを毎日欠かさずチェック。世相問題を扱ったTVの情報番組をスクーリングに見立て、内容を要約したり自分の意見をまとめる練習も。これは課題論文対策にもつながるので、一石二鳥ですよ。

課題論文で要となってくるのが、自分の地域のことをしっかり把握できているかどうか。何をテーマに問われるにしても、地元の問題が十分に分かっていれば、それを基に具体的な意見や提案を示すことができます。全国的な社会問題はもとより、自分が暮らす県や市町村など、ごく身近なところで起こっている出来事にもアンテナを張り、頭に入れておくことが大事です。私もその点については調べていましたし、練習の甲斐あって本番では自分なりのアイデアを盛り込んで書くことができました。

2次選考の2日目はグループディスカッション。1日目のスクーリング・課題論文とリンクしているので、初日の夜に試験内容をもう一度見直し、頭の中を整理してから臨みました。発言は、自己主張ばかりでなく、相手の意見を取り入れながら。その人の意見に反対なら反対でいいと思います。結論をはっきり出すというより、「どうしたらいいかみんなで考えよう」というスタンスですね。時間が経つと論点がずれがちなので、常にテーマを意識して発言することもディスカッションのコツですよ。

今だから言える!後輩たちへの贈る言葉

地域活動に積極的に参加しよう!

私は、部活動を引退してから様々な地域活動に積極的に参加しました。例えば、地元の高齢者施設でお手伝いをさせてもらったり、鳥大のオープンキャンパスに行った際には鳥取砂丘の一斉清掃に参加したり。富士山のごみもそうなんですが、鳥取砂丘でも、観光客がよく訪れる場所にはごみや雑草はあまりなく、少し離れた所にたくさんあるんです。また、一度掃除すればそれでOKというわけではなく、活動の継続は必須。いろいろと考えさせられる問題です。

そういった地域の身近な課題やボランティア活動に普段から触れておくと、AO入試の“強み”になるのではないでしょうか。

鳥取のお気に入り

ウインタースポーツを満喫!

自然豊かな鳥取には、中国地方最高峰の「大山(だいせん)」、若桜町の「氷ノ山(ひょうのせん)」といった有名なゲレンデがあります。入学後にスノーボードを始めたんですが、メチャ楽しくて、昨シーズンは「19歳はリフト券無料」のキャンペーンを利用して何度も滑りに行きました。ハマりすぎて道具も一式そろえちゃった(笑)。

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