トリダイ プロフェッサー木本 雅也
- 情報基盤機構
准教授
木本 雅也
Masaya Kimoto
大学で必要なネット情報を、
安全なサポート態勢で
提供しています。
PCを、より良く使うために大事なこと。
PC(パーソナル・コンピュータ)は、今や学生にとって必携ツールとなっている。ネットワークを通じて必要な情報を得たり電子メールの交換、レポートや論文、図形や表計算などの作成には欠かせなくなっている。さまざまに活用できるPCだが、さて、それをどのように有効に安全に使いこなせばよいのだろうか……。
木本雅也 准教授が勤務する鳥取大学・総合メディア基盤センターは、大学運営にかかわるさまざまなICT(情報通信技術)の中枢を担っている。「学生さんはもとより学内各部のネットワークサービスやサーバーなど情報インフラの管理・運営と、これらメディアに関しての基盤づくりを全学的に行っています」。それとは別に、学生がPCを利用するにあたって、1年次前期での必修科目「情報リテラシ(理解)」(全15回)での講義と指導にもあたっている。
「この科目では、学内の情報システムの使い方なども含まれていますが、とくに2015年からはPCのセキュリティーについて新たな講義を開きました。やはりランサムウェアなどのコンピュータ・ウイルスの感染に対して、しっかりとした意識を持ってもらいたいのです」と准教授はいう。
ネット社会での情報リテラシは必要ですね。
PCには、さまざまなソフトウェアが組み込まれるが、それらを利用するときに、操作が解りづらいとか、使っているうちにトラブルが発生したなどの問題を経験するかもしれない。そのサポートも必要だ。
准教授たちは情報リテラシの講義を受けた後の、学生たちのPC使用での不安感や各種ソフトウェアの操作達成度に関する経年的なアンケート調査を実施している。これらの結果を踏まえて、情報リテラシの講義内容をさらに深め、指導プログラムの発展に取り組んでもいる。
スマートフォン(スマホ)やタブレット端末に親しんできた学生は、たくさんいる。「でもPCの扱いとなると、どうなんだろう?」と准教授。
「スマホやタブレットとPCは(現時点では)別物ですね。スマホに慣れ親しんでいても、いざPCを使うとなると、ぎこちない学生さんが多い」。その点で、准教授は、大学入学前の高校時での情報システム教育の在り方にも目を向けて提言をしている。
[取材:2016年12月]
1977年、鳥取市生まれ。
博士(工学)。鳥取県立鳥取東高等学校卒。2005年、鳥取大学大学院工学研究科(博士課程、情報生産工学専攻)修了。院生のときには音声の合成・認識システムを研究。
大事なテーマは「与えられないというより、やってくる。それに向き合いましょう」と思っている。PCも、その一つのテーマと捉えている。