地域学部 地域環境学科
東郷池が抱える環境問題を解決したい。フィールド体験が夢を後押し。
僕は小学生の頃から自然や生物が好きで、実家近くにある「東郷池」に棲息する魚を観察したり、周囲の自然環境に親しんできました。高校生になってからも清掃作業や水質調査のボランティアなどに参加、その過程で地元が抱える環境問題に気付き、解決したい、環境全体のことを詳しく学びたいという気持ちが芽生えてきたんです。「卒論で東郷池の研究ができたら」と考えていたので、県外の大学は考えてなかったですね。鳥大は地域とのつながりが深いし、僕の理想にピッタリな大学でした。
一般入試でいくか、AO入試でいくか、先生と話し合いました。東郷池のボランティア活動に積極的に参加してきた実績は、きっとAO入試で生かすことができるはず。そんな思いが迷っていた僕の背中を後押ししてくれました。また、地域環境学科のことを詳しく調べるうち、湖山池について様々な研究をしていることを知ったんですが、それは僕が東郷池でやりたいと思っていたことそのものだったんです。ますます鳥大への気持ちが高まりました。
AO受験を決めたのは8月後半と遅く、大急ぎで願書作成に取りかかりました。でも、自分の考えや経験を文章にするのが難しく、最初は「結論」だけしか書けなくて。でも大事なのは、なぜそう思ったのかという「理由」だったり、学んで成長していった「過程」なんですよね。学校に先輩たちのAO入試報告書が残っていたので、迷った時の参考にさせてもらいました。脱線しないように、流れを意識しながら書き進め、なんとか提出期限のその日に完成! 鳥大までは車で約1時間かかるのですが、親が送ってくれて直接提出。ギリギリ間に合いました。
緊張しても面接は笑顔で。環境の基礎知識は貪欲にストックしよう。
1次、2次選考を通して、面接は何度も練習。進路担当や入試担当の先生に相手をしていただいたんですが、最初は長く話すことができず、短い答えで終わってしまって……。繰り返すうちに話せるようになっていったんですが、「覚えた文章をしゃべっても相手には伝わらない。会話するつもりでやって」と注意を受けました。緊張すると顔がこわばってしまうので、笑顔で話せるように手鏡を見ながら表情もチェック。最後は慣れすぎて緊張感がなくなってしまったので、本番の緊張感を想定して練習したほうがいいですよ。
環境の知識を蓄えておくことは必須。例えばダイオキシンやNOx(ノックス)・SOx(ソックス)等の公害のことだったり、iPS細胞のことだったり。自分が興味を抱いた問題をどんどん調べていくといいと思います。新聞・ニュースを見るのはもちろん、本を読むのも大事ですよ。
2次選考の「小論文」試験では、英文資料が提示されます。辞書持ち込みOKとはいうものの、英語は得意なほうではないので、環境の専門用語や過去問をチェックするなどして対策。試験勉強や本番の問題に取り組む中で、英文は直訳するのではなく、もっと分かりやすい文章に意訳できるくらいの力を付けなければいけないなと感じました。
本番の出題テーマは生物系。自分の得意分野だったのでラッキーでしたが、いつも文字数以内に収めることができないんです。小論文が苦手な人はできるだけたくさん練習しておいたほうがいいと思います。
データ解析の対策はしっかりと。失敗しても巻き返しは可能。前向きに!
2次選考の中で一番難しかったのは「課題作業」の試験。過去問を少し見た程度で、あまり対策ができていなかったんです。一度練習した時、先生に添削してもらったんですが、「ちょっとグラフが分かりにくい」と指摘されました。棒・折れ線・円グラフ等、どんなグラフを使えば与えられた数値データを分かりやすく表すことができるのか、基本的なことは押さえておいたほうがいいですね。
当日の出題は「フットプリント」について。なんとか解答したものの、時間が全然足りなくて。どんなグラフを作ればよかったのか、そこから何が読み取れたのか、「間違えちゃったかも」という疑心暗鬼な思いのまま終了。力のなさを痛感しました。大学ではこういう作業が多いので、今から練習しておくと役立ちますよ。
最後の個人面接は、課題作業での失敗を挽回すべく挑みました。当然課題作業のことを問われましたが、ただ「できませんでした」と答えるのはなく、「次にやる時はこうやろうと思います」とポジティブな展開で返答。AO入試では何が起こるか分かりません。できる対策はしっかりと。もし途中で「失敗した」と思っても、巻き返しできるチャンスは必ずあります。絶対に最後まであきらめちゃダメですよ!
今だから言える!後輩たちへの贈る言葉
周りの人への“感謝”を忘れずに。
入試は自分1人の力だけで乗り越えられるわけではありません。学校の先生や同級生、先輩、両親をはじめ、自分を手助けしてくれた人たちへの感謝を忘れないでください。僕も、願書の完成がギリギリだったり、面接練習にたくさん付き合っていただいたり、先生や両親にたくさん心配や迷惑をかけてしまったので、余計にそう思うんです。
あとは、積極的にフィールドに出て実体験を積み重ねておくこと。本を読むことも大事だけど、実際に体験したことのほうがより具体的に話すことができます。AO入試ではそれが何よりの強みになるんです。
鳥取のお気に入り
自転車に乗って海釣りへGO!
時々近くの賀露海岸へ海釣りに出かけます。自転車で気軽に釣りに行けちゃうなんてスゴイと、県外から来た友達を誘うと大喜びしますね。しかも賀露海岸は割と何でも釣れるんです。スズキやキス、カレイ、アジ等、釣った魚は焼いたり揚げたりして美味しく頂きます。魚の出汁を取って汁物を作ることもあるんですよ。
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