鳥取大学 入学試験情報

農学部 生物資源環境学科

白岩あゆみさん

農学を学んで故郷を救いたい!推薦も視野に、まずはAOから。

私の故郷は、東日本大震災で被災した福島県葛尾村です。実家は米・たばこなどを育てる農家ですが、原発事故の被害によりいまだ農業を再開できていない状況。「技術を学んで福島の農業を助けたい」という思いから、推薦で入れる農学系の大学や専門学校を探していました。そんな中進路指導の先生が「推薦をやるなら面接練習を兼ねてAOも受けてみろ」と、鳥大を勧めてくれたんです。

マス目も下線もない白紙の入学志願票の書き方には悩まされました。文字の大きさや間隔、裏面はどこまで書けばいいのか、敬体or常体など、どう書けばいいのかさっぱり分からなくて。生物の先生に添削してもらいながら何度も書き直しました。迷ったけど、文体は「ですます調」の敬体で記入。だらだら書き連ねるのではなく、きれいにまとめるのが難しかったですね。

1次選考は5会場あるから便利!面接は丸暗記せず自然な言葉で。

白岩あゆみさん

面接は、丸覚えでは言葉が硬くなる。キーワードを覚えて、その時浮かんだ言葉で自然に話すのがコツ。寡黙な人、突っ込んでくる人など、様々なタイプの先生と練習しておくと慌てずに済みますよ。

1次選考は、東京・大阪・鳥取・岡山・福岡と5会場も。私は東京で受験したんですが、前日に台風が来て乗車予定だった新幹線がストップ! 急きょバスに変更、なんとか深夜に到着したものの、もし試験会場が鳥取しかなかったらアウトでした。東京会場が準備されているのはとてもありがたかったです。

1次合格後に課題論文のテーマが通知されます。2次選考当日までに仕上げればよいので、時間はたっぷり、下調べも十分にできます。でも、論文練習をあまりしていなかった私は、提出前夜にホテルで清書する始末…。苦手な人は論文練習を怠らないで。

普段から講義メモを取る練習を。基本対策を怠らず万全の態勢で。

白岩あゆみさん

講義等理解力試験は、普段の授業どおりにやれば大丈夫。メモを取ってもOKだし、それを見ながら解答できるので。毎日の授業で意識して先生の話を聞いたり、要点をメモする練習をしておくといいのではないでしょうか。

2次選考の個人面接では、自分の長所や短所を挙げるように言われて焦りました。問われるかどうかはさておき、長所・短所がすぐに言えるようシミュレーションしておくことは必要かも。また、面接の中で英語の基礎学力を問う試験も行われました。プリントの英文をまずは黙読、そして音読、和訳するというもの。英検の問題などを参考に事前対策していたので、慌てずに答えることができました。

「福島は美味しいものがいっぱいだね」と、多くの人に言ってもらえるようになることが今の目標。鳥大で風評被害を跳ね返すぐらいの技術を学び、故郷に持ち帰って農業を活性化させたいです。

今だから言える!後輩たちへの贈る言葉

「入学前教育」でいち早く大学生気分

AO入試・推薦入試Ⅰの合格者には「入学前教育」が行われます。2泊3日の「合宿研修」では、学部・学科の説明や在学生との交流、現在の学力を把握するためのテスト、模擬授業、グループワーク等、盛りだくさんなプログラムが。私は人見知りなので、事前に同級生と顔を合わせられるのはうれしかったですね。みんな個性的過ぎて最初はあっけにとられたけど、すぐに仲良くなり、入学後の安心につながりました。

合宿以降は、e-ラーニング(Webを利用した遠隔学習)を利用して入学までの期間に学力アップを図ることができます。1日にどれぐらいの課題をこなせばいいか、おおよそのスケジュールが示されているので、計画的に進めていくことができました。

鳥取のお気に入り

ウインタースポーツに挑戦!

鳥取は、自然も気候も故郷・福島に似ています。東北地方出身ながらウインタースポーツの経験がない私。雪がよく降る鳥取には中国地方最高峰の大山、若桜町の氷ノ山といった有名なスキー場があるので、在学中にスキーとスノボードの両方にチャレンジしたいですね。

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