鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域教育学科

松尾彩香さん

AOで受験チャンスを1回プラス。熱意も直接伝えられて一石二鳥!

小さい頃、幼稚園になかなか馴染めなかった私。そんな自分に優しく寄り添ってくれた先生に憧れて、将来は幼稚園教諭になりたいと思うようになりました。また「地元に貢献したい」という思いが強く、外から見た価値観も大事だけど、鳥取に残って学びたいと考えていたんです。だから、高校入学当初から「進学先は鳥大地域教育学科」と決めていました。

実は私、鳥取大学附属中学校出身。附属中は鳥大に隣接し、校長先生は鳥大の教授です。鳥大生も身近な存在で、毎年教育実習生が訪れる環境にあり、鳥大の魅力は誰よりもよく知っていたことも志望理由の一つです。

最初は一般入試で受験するつもりでしたが、鳥大について調べるうち、AO入試があることを知りました。受験チャンスが1回増えるし、AOなら「鳥大に入りたい」という熱意をダイレクトに伝えられる。担任の先生に相談すると、「AOは倍率が高いから、合格の可能性は低い」と忠告の言葉を入れながらも、「不合格前提で頑張ってこい」と私の決意を応援してくれました。

願書は面接を想定しながら作成。自分の経験と思いを詰め込もう。

松尾彩香さん

AO入試を決めたのは、高3の8月という結構ギリギリのタイミング。そこから急いで準備を始めました。まずは、何があってもいいように「AO入試学生募集要項」を2部取り寄せ。募集要項を開いてビックリしたのは、入学志願票が罫線も何もない白紙の用紙だったこと。ミリ単位で間隔を測り、鉛筆で薄く罫線を引いて下書きしました。

記入する内容は、書いては添削、書いては添削を何度も繰り返し、6~7回は書き直しました。自己推薦書には、習っていたピアノの先生に頼まれて音楽イベントのボランティアスタッフをやった時のこと、校内プレゼン大会で日本と海外の教育の違いについて調査研究・発表したことなどを書きました。担任の先生が「面接での質問のとっかかりになりそうなことを書くといいよ」とアドバイスしてくれたので、そんなところも意識しながら構成。清書も結構難しくて、ボールペンに慣れていないから緊張! 文字の大きさに気を遣いながら丁寧に仕上げました。期限ギリギリまで粘ってようやく完成、願書を提出したのはなんと締切の30分前(笑)。鳥大に直接持ち込んで提出しました。

1次面接に向けて、担任の先生と1対1で放課後に練習。過去問を調べ、その質問に自分ならどう答えるかのシミュレーションもしました。練習では声が震えるとか早口になることなどを指摘されましたが、本番ではあまり気にしないで、自分の気持ちをいかに自分らしく、相手に分かりやすく伝えられるかが大事だと思います。

小論文に口頭発表、グループ討論も、必要なのは読解力&まとめる力。

松尾彩香さん

私は、校内プレゼン大会やピアノコンクールに出場した経験があり、大舞台での緊張にはある程度慣れていたので、1次面接に気負いはなかったですね。でも、本番でちょっとしたハプニングが。学校の練習では、入口は左右に開く「引き戸」だったけど、試験会場の扉は「ドア」。ドアを開けて挨拶をしようと手を離した途端、ドアがギーッと閉まってしまって……(笑)。ひょんな出来事のおかげでリラックスできて、思ったとおりに答えることができたので、よかったんですけどね。

2次選考の小論文では、提示された課題文が長くて趣旨を読み取るのに苦労。線を引いたり書き込みをしたり、文章を読みながら頭の中で自分の考えをまとめていかないと時間が足りなくなると思います。普段から本や新聞を読むことを習慣付けて、「読み取る力」を養っておくべきだと感じました。

グループディスカッションの練習は、メンバーが集まらなかったこともあり、私はやっていません。対策本を読んだ程度ですね。本番のテーマは「理想の学校について」。10人で討論しました。進行役、書記役、タイムキーパー役を受験生で行うことは知っていたけど、私は手を挙げませんでした。苦手な人は無理する必要はないと思います。立候補して好印象を与えようとしても、役割がきちんとこなせなければ逆効果ですから。

私たちの討論では、みんな自分の意見を主張するばかりで時間内に意見をまとめることができず、10分延長してもらうはめに。時間を逆算して、自分の発言、全体の意見をまとめることに集中することが必勝のコツですよ。

今だから言える!後輩たちへの贈る言葉

面接の丸暗記は×。臨機応変に!

面接で話す内容を丸暗記している人がよく見受けられますが、試験官にはすぐにバレてしまうと思います。それに、想定外のことを質問された時には対応することができません。大惨事になってしまう可能性大。AO入試に“想定外”はつきもの。一言一句を頭に入れるのではなくキーワードを押さえて、ある程度アドリブでこなせるようにしておくことが大切ですよ。ネタの引き出しもたくさん用意しておきましょう。あとは、飾りすぎず“自然体の自分”でいいと思います。

鳥取のお気に入り

旬の果物・魚介がサイコー!

甘くてみずみずしい二十世紀梨&大栄スイカ、冬の味覚の王様・松葉ガニ等々、鳥取は美味しいものがいっぱい! 旬な時期のイベントでは試食が振る舞われることがよくあるんですが、岩美町の田後港(たじりこう)で開催される「大漁感謝祭」ではカニ汁が無料で頂けるんです。カニの旨みが口いっぱいに広がって、最高に美味しかった! 食が充実しているのは、田舎暮らしで一番幸せを感じるところですね。

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