鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域政策学科

内田森恵さん

地域づくりに目覚めた中高生時代。調査研究の経験を糧にAOで挑戦!

出身校である五ヶ瀬中等教育学校は、宮崎県北西部、1600~1700m級の山々が連なる九州山地にある全寮制の中高一貫校です。五ヶ瀬町は過疎・高齢化が進む町で、子どもが少なく、道を歩いているのはお年寄りばかり。でも、林業や農業で頑張っている若者もいます。学校は、そんな五ヶ瀬町の地域活性化について考えようという活動が活発で、私も中3と高2の時に商店街について調査研究。その結果を論文発表したり、研究で知り合った商店街の方や大学の先生方と一緒にアメリカへ地域活性化事例の視察に行ったり。そのうちに「地域づくりについてもっと勉強したい」と思うようになったんです。

高2の時、鳥大地域学部のことやAO入試があることを知り、注目していました。私は弁論大会で全国大会に出場した経験もあり文章を書くのは得意だったし、「AO入試なら自分がやってきたことを生かせる」と思ったんです。高3の春、その思いを担任の先生に相談。すると先生も、「武器はそろっているから、AOが合っているかもしれないね」と背中を押してくれたんです。夏には「地域政策学科へ、AO入試で」の目標を定め、大学受験のスタートを切りました。

鳥取の地域政策も考えて記入、「私らしさ」を願書でアピール。

内田森恵さん

入学志願票を書く時に気を付けたのは、他の受験者との「違い」を明確に出すこと。自分が今までどんな活動をしてきたか、どんなものを持っているか、なぜ地域政策学科で、何を学びたいのかという熱意や展望を示せるよう、できるだけ具体的に書くようにしました。推敲に推敲を重ね、何回書き直したか分からないぐらい。鳥取のことも調べ、五ヶ瀬町と同じように少子高齢化が進んでいる地域だということ、「山の陰(かげ)」と書く山陰には暗い印象を持ってしまいがちだけど、若者が営むカフェ等があり、頑張っている人が多いことなどを知り、「それなら鳥取ではこんなふうな地域活性化方策がとれるのでは」と、まちづくりの具体的な提案まで書き込んで「自分らしさ」をとことんアピールしました。

第1次・2次選考を通して、面接練習はしっかりやりました。昼休みや放課後を利用して毎日練習。担任の先生がつきっきりで相手をしてくれて、30回以上はやったと思います。しかも、面接のチェックシートまで作ってくれたんです。そのシートと入学志願票を持って、いろんな先生に練習相手をお願いし、終わった後はシートにコメントを書いてもらいました。発言に間が空いた時「なんだろう」とか意味のない口癖を入れないこと、考えるのではなく自然に口から言葉が出るように、とアドバイスされました。

1次面接当日は、緊張したけどすごく楽しかった! 自分のことを思う存分話せるのがうれしくて、何を質問されても全然平気。多分ずっとニコニコしていたと思います。

福岡会場で受けたんですが、鳥大までの往復の交通費は4万円は下らないし、宿泊費も含めるとさらにかさみます。地元九州で受験できたのは本当に助かりました。

新聞、ニュースのチェックは必須!地域政策に関する知識を蓄えよう。

内田森恵さん

AOで受験すると決めてから、毎日のように新聞の関連記事を見て自分なりの意見を考えてみるようにしました。寮ではテレビも見られないし、携帯も禁止。新聞だけが頼りだったんです。地域政策に関する知識を蓄積しておくことはとても大事ですよ。スクーリング対策は、プリントの端にメモを取るなど、入試を意識して日々の授業を受けるようにしました。

実は2次対策も面接が中心で、グループディスカッションや課題論文などの練習は特にしませんでした。というのは、面接練習の「問われたことに対して自分の考えをすばやくまとめ、口に出して言う」ことが論文や討論の練習にもなったから。あとは自分の持っている知識・経験に肉付けしていけば大丈夫、と思っていました。

2次選考本番のグループディスカッションは6人で行いました。願書に「住民と話し合いながら一緒にまちづくりをしていきたい」と掲げている以上、他の人の意見にも寄り添わなければ、と考えていたので、自分の主張だけでなく、周りの意見も柔軟に取り入れるように気を付けました。

最後の個人面接は、願書について1次選考の時以上に突っ込んだ質問を受けました。スクーリングの内容や「最近のニュースで気になることは?」との問いも。新聞を読んで自分の考えをまとめる練習が役に立ちました。

将来は、まちづくりに携わる仕事に就き、地域活性化活動を実行できる人になりたいと考えています。大学2年次には「地域調査実習」があるので楽しみ! 集落に出向いて住民の方のお話を聞き、その地域のリアルを知りたい。今はそれに向けた座学に励んでいます。

今だから言える!後輩たちへの贈る言葉

AO入試に先生の協力は不可欠!

AO入試は、指導してくださる先生との“協力戦”です。願書の作成や面接・論文対策などやらなければならないことはたくさんあるし、それらをこなしていくのに先生の指導やアドバイスは欠かせません。だから、先生に「応援してやりたい」と思ってもらえるよう、私は普段から授業態度や出欠、課題提出などが悪くならないよう気を付けていました。

入学志願票は自分も先生も納得いくまで推敲すること。面接は、あくまでも「試験官との会話」です。何を聞かれても笑顔で答えられるぐらいまで練習してみて。苦しい時もあるけど、練習すればするほど力が付きますよ。

鳥取のお気に入り

心温かく親切な人柄が好き

鳥取は心のあったかい人が多いんですよ。アパートの大家さんは時々おすそ分けをくださるし、病気になった時は病院に連れていってくれたんです。アルバイト先の人は「自動車の免許はこの頃に取ったらいいよ」など、耳よりなお役立ち情報を教えてくれます。スーパーでは見知らぬおばあちゃんが「元気?」とか「今日は天気がいいね」って声を掛けてくれて、鳥取の人のさりげない優しさに毎日支えられています。

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