鳥取大学 入学試験情報

地域学部 地域文化学科

小島菜緒さん

日本文化と外国文化、共生の道は? 私の求める学びがここにある。

皆さんが初めて「外国文化」と出会ったのはいつ頃ですか。私の場合は、英会話を習い始めた小学校1年生の頃。すぐに英語が好きになり、ネイティブの先生と触れ合う機会もあったので、そのうちに「多文化共生社会」に興味を持つようになりました。

日本において多文化共生社会を実現するためには、異文化教育の推進が必要です。しかし反面、日本の伝統文化継承が衰退しかねないという問題も生じます。元からあるものと外から入ってきたものが、お互いに打ち消し合うことなく新しい文化として発展していくために我々はどうすべきなのか。鳥大の地域文化学科はそれが学べる学科だと思い、進学先に選びました。英語教諭の免許が取得できるのも大きな魅力でした。

AO入試を勧めてくれたのは陸上部の顧問の先生。AO受験する生徒を何人も合格に導いてきた“AO入試のスペシャリスト”のような先生で、人と話すのが好きな私の性格を「AO向き」と見抜き、試験について全面的に指導してくれたんです。

AO入試でいくと決めたのは高3の春。早速、大学案内やAO入試ガイドなど、取り寄せられる資料はすべて取り寄せて熟読。特に学部のアドミッション・ポリシーは参考になりましたね。夏休みが始まる頃から入学志願票を書き始めたんですが、志望理由は書きたいことが多すぎて困るぐらい。どんどん湧いてくる思いをいかに分かりやすく、説得力のある文章にするか、構成を練るのにとても苦労しました。あまりきれいに書きすぎるとテンプレートのような薄っぺらい文章になってしまうので、自分らしさ、思いの強さを出すよう先生がアドバイスしてくれました。

「自己表現」は、自由な中にも“アドミッション・ポリシー”を意識して。

小島菜緒さん

1次面接の練習は、実はそんなにやっていません。私は心配でたくさん練習したかったんですが、顧問の先生は「小島はしゃべれるから大丈夫」と思っていたみたい。とりあえず志望理由だけはきっちり覚えて、試験に臨みました。ところが本番、中程の内容をごっそりど忘れしちゃったんです! 一瞬焦りましたが、試験官の手元には私の願書があるんだから、書いてあることと同じことを言っても仕方がないと、パッと頭を切りかえて、言い回しを変えて志望理由を説明し、なんとか乗り切ることができました。丸暗記ではなく、キーワードを押さえて会話調に話すことが大切ですね。

自分を最大にアピールできる「自己表現」の試験については、1次選考の結果が出る前から準備に取りかかっていました。何でもやればいいというわけではなく、アドミッション・ポリシーに合った内容にしなければなりません。そこで私は、陸上部でケガをした時の経験を英語でスピーチすることに。それからもう一つ、日本語と英語の違いについて調べ、スケッチブックに言葉や図を書いて、めくりながら説明していくというプレゼンにも取り組みました。学校の授業でプレゼンする機会などはなかったけど、実はパワーポイントを作ることや授業のポイントをつかんでノートをまとめるのが得意。それが役立ちました。

グループ討論のカギは主張力&協調性。相手の意見も取り入れて柔軟に。

小島菜緒さん

グループディスカッションは、顧問の先生、担任の先生、他の学校を推薦入試で受ける同級生と4人で1回だけ練習したんですが、先生方はさすがに話すのが上手! だけど私は、自分の主張が30秒で終了……。初めてやった時は難しさを感じました。グループでの練習はその1度だけでしたが、顧問の先生と2人で関係ありそうな話題についてディスカッションすることはずっと続けていました。孤独死、いじめについてなど、会話みたいな感じで意見を言い合っていたから「地域文化の知識を頭に詰め込んでいる」という感じは全くなかった。でも、この練習はすごく自分の力になりました。

グループディスカッションでは柔軟性が大事。「他の人の意見を聞いて考えが変わった」と言ってもいいんです。みんなの意見を吸収してつなげて、独りよがりにならないようにしましょう。自分が主張しやすいほうへと話を無理に持っていこうとするのはあまり好ましくないと思います。

課題論文は、出題テーマについて記された数種類かの資料を読み、自分の考えをまとめて記述するもの。全部の資料について触れなければならないし、資料が読み取れなければ書けません。文章を書くのは得意なほうだけど、難しかった。タイムオーバーにならないよう、時間配分にも気を付けながら書き進めました。

個人面接では、課題論文の内容について問われるので、書いたことを忘れないように。後で問われることを意識して、主張したことの根拠、論文には書けなかったけど感じたことなどを頭の中でまとめておくといいと思います。

個人面接で問われる英語での質問は、志望理由や自己推薦書の内容を英語で答えられるように準備。また、「ここまでどうやって来ましたか」などの簡単な質問を英語の先生に出してもらい、受け答えの練習もしました。そんなに難しいことは聞かれませんが、ある程度練習しておけば安心ですよ。

今だから言える!後輩たちへの贈る言葉

合宿研修で大学生気分を先取り!

AO入試や推薦入試Ⅰの合格者は、2泊3日の合宿研修を含む「入学前教育」を受けます。11月中旬に行われる合宿研修では、いち早く大学の雰囲気を味わえたのでうれしかったですね。扉を開けた瞬間、先輩たちが「イエーイ!!」と飛び出してきて、「大学ってこんな感じ!?」と思いました(笑)。早速、同級生とLINEのグループをつくって連絡を取り合い、入学式はみんなで一緒に行ったんですよ。自然に友達ができたので、不安なく大学生活に入ることができました。

私の出身高校はセンター試験を全員に課していて、AO合格が決まってからも補講を取るなどしてセンターの勉強を続けていたから、同時進行で行う「eラーニング」は結構ボリュームがあって、こなすのが大変でした。国語はすぐに終わったけど、TOEICの問題をこなす英語には苦労しました。でも、この学びが入学してから大切になってきますから、頑張って!

鳥取のお気に入り

個性的なカフェでまったり

鳥取はオシャレなカフェがたくさんあります。地域調査実習でまちを歩いていて、「こんなところにもカフェが!」と発見することも。カフェめぐりは大好き。よく女子同士で集まっておしゃべりしています。お気に入りは、白兎(はくと)海岸沿いにある「Sunset Cafe」。青い海を眺めながら特製チーズケーキをまったりと味わうカフェタイムは最高に癒されます。

この他の学科の在学生からのメッセージもチェックしよう!

地域学部

工学部

農学部

鳥取大学入試一覧